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ECB、政府の行動実現まで新たな危機対策拒む

欧州中央銀行(ECB)は、政府が 行動するまで危機封じ込めで新たにできることはほとんどないと表明し ている。ECBはスペインやイタリアの借り入れコスト急上昇に歯止め をかけるため、これまでに1兆ユーロ(約100兆円)超を費やした。

DZ銀行の金利ストラテジスト、ミヒャエル・ライスター氏(フラ ンクフルト在勤)は「一方にECBが存在し、もう一方にはユーロ圏の 各国政府がある」とした上で、「ECBは措置を講じることに実に消極 的だ。政治家が実行力を示さなければ、ECBが新たな介入を正当化す るのは極めて困難だろう」と強調した。

ECBのドラギ総裁によると、各国政府はより緊密な欧州統合に向 けて「勇敢な飛躍」が必要で、それがなければECBは一時的な解決策 しか提供できない。スペインのラホイ首相らは、ECBに債券購入拡大 など追加措置の実行を要求している。

3年目に投入した欧州の債務危機は世界経済の歩みを止める恐れが ある。ギリシャのユーロ離脱観測が強まる中で、同国債価格は下落 し、10年債利回りは24日に30%を上回った。ドイツ10年債利回りは24日 に過去最低水準に低下。ユーロ圏のサービス業と製造業を合わせた経済 活動の縮小が示されたことで、ユーロ圏で最も安全な証券であるドイツ 国債の需要が高まった。

ラボバンク・インターナショナルのシニア債券ストラテジスト、リ チャード・マクガイア氏(ロンドン在勤)によると、ECBが追加措置 を講じれば借り入れコストの低下につながるかもしれないが、欧州は債 券市場の混乱再燃を回避するため、より密接な経済協力が必要だ。

マクガイア氏は「ギリシャ向けの二国間融資であれ、流通市場での ECBの債券購入であれ、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)が 支援する救済であれ、そのいずれも債券へのリスクを留保するものだ が、長期間にわたって市場をなだめるには決して十分ではない」とし、 「こうした措置が十分であることは絶対にない。財政統合という最終目 標に向けたわずかな一歩に過ぎない」と述べた。

原題:Rescue Elusive as ECB Resists Rajoy Bond-Buy Urge: Euro Credit(抜粋)

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