債券続落、超長期債が午後に一段安-日銀基金買い入れで札割れ回避

債券相場は続落。前日の20年債入 札が低調な結果に終わって需給悪化懸念が強まり、米国債相場は下落 し、国内株価の下げも一服した。現物市場では超長期ゾーンが一段安 となり、相場全体を押し下げた。

現物債市場で、前日入札された20年物の136回債利回りは午後3 時過ぎに前日比3ベーシスポイント(bp)高い1.69%に上昇。新発20 年債としては2日以来の高水準を付けた。30年物の36回債利回りは 5bp高い1.85%と、4月27日以来の水準に上昇。長期金利の指標と なる新発10年物の322回債利回りは1bp高い0.875%で開始。いった ん横ばいの0.865%に戻したが、午後3時過ぎから2bp高い0.885% と、2日以来の高水準で取引された。

みずほ信託銀行の吉野剛仁チーフファンドマネジャーは「20年債 入札が低調で、超長期債は軟調な展開。一方、証券会社が超長期債の ロング(買い持ち高)を落とし、先物に買い戻しが入っている」と話 した。パインブリッジ・インベストメンツ運用本部の松川忠債券運用 部長は「20年債入札は事前に買われていたこともあり、投資家の需要 が弱く、在庫が重い状況となり、需給が崩れてきた感じ」と説明した。

東京先物市場で中心限月の6月物は前日比8銭安の143円08銭で 開始。直後に13銭安の143円03銭と11日以来の水準に下げたが、そ の後はじり高となり、午前11時前に6銭高の143円22銭まで上昇し た。午後はもみ合っていたが、2時45分ごろから下げが加速し、結局 は10銭安の143円06銭で引けた。週間ベースでは3週間ぶりの下落。

岡三アセットマネジメントの山田聡債券運用部長は、来週は欧州 債務危機のリスクを過度に織り込む株売り・債券買いが小休止すると 予想。急ピッチの金利低下に警戒感がくすぶる半面、月末とあって債 券インデックスのデュレーション(残存期間)伸長や日銀の国債買い 入れの年限長期化の思惑が支援材料になるとみている。

日銀オペ、札割れ回避

こうした中、日本銀行が午前に実施した資産買い入れ等基金の長 期国債買い入れオペでは、応札額が予定額に満たない「札割れ」が回 避された。残存期間1年以上2年以下の買い入れ額を従来の6000億円 から3500億円に減らし、同2年超3年以下を1000億円から3500億円 に増やした対応が功を奏した。

同オペの1年以上2年以下では16日、初の札割れが発生。18日 には長期的な成長促進を目的とした長期国債買い入れ(輪番)オペで も、残存1年以下で、2006年2月22日以来となる札割れが生じた。

みずほ信託銀の吉野氏は、1-2年の札割れが続いたのでウエー トを変更したのだろうと指摘。「現実に合わせた対応で、債券相場への 影響はそれほど大きくないのではないか」とも話した。

日経平均株価は小幅続伸。24日は約4か月ぶりに8500円を割り 込む場面があったTOPIXは小反落。

24日の米債相場は反落。7年債入札は順調だったが、高値警戒感 のほか、ニューヨーク連銀のダドリー総裁が現時点では追加緩和の必 要はないとの認識を示したことが背景。米10年債利回りは前日比4bp 上昇の1.78%程度。一時は1.71%と、昨年9月に付けた過去最低の

1.6714%に接近した。

--取材協力 池田祐美、赤間信行、船曳三郎 Editors:山中英典、青 木勝

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 山中英典 Hidenori Yamanaka +81-3-3201-8347 h.y@bloomberg.net 東京 野澤茂樹 Shigeki Nozawa +81-3-3201-3867 snozawa1@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先:

大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net

Rocky Swift +81-3-3201-2078 or rswift5@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE