5月24日の米国マーケットサマリー:ユーロ下落、独経済指標受け

ニューヨークの為替・株 式・債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2539   1.2582
ドル/円             79.56    79.47
ユーロ/円           99.76   100.00


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種     12,529.53    +33.38     +.3%
S&P500種         1,320.68     +1.82     +.1%
ナスダック総合指数  2,839.38    -10.74     -.4%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .29%        +.00
米国債10年物     1.77%       +.03
米国債30年物     2.85%       +.04


商品 (中心限月)            終値   前営業日比  変化率
COMEX金(ドル/オンス)1,557.50   +9.10    +.59%
原油先物   (ドル/バレル)   90.93   +1.03   +1.15%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで2010年7 月以来の安値を付けた。ドイツの製造業景気指数の低下に反応した。 また中国の銀行当局者が、大手行の今年の融資が目標を下回る可能 性があると述べたことも影響した。

欧州首脳がソブリン債危機の封じ込めを目指す中、ユーロはド ルと円に対し今月、5%余り値下がりしている。ドル指数は20カ 月ぶり高水準を付けた一方で、オーストラリア・ドルとニュージー ランド(NZ)ドルは上げを消した。中国の銀行当局者によれば、 同国の銀行は大手国有企業の資金需要が低下したことを受け、融資 の伸びを中小企業に頼っている状況だという。

ミラー・タバクの経済担当チーフストラテジスト、アンドル ー・ウィルキンソン氏(ニューヨーク在勤)は「ドイツ製造業の指 数は望ましくない展開だ。ユーロに関して明るい材料を探す場合に 向かうのが独製造業だからだ」と指摘。「4-6月(第2四半期) は、世界的に見て成長見通しにショックを与える展開となっている」 と続けた。

ニューヨーク時間午後2時26分現在、ユーロは対ドルで前日 比0.4%安の1ユーロ=1.2531ドル。一時1.2516ドルと、10 年7月6日以来の安値を付けた。対円では0.3%値下がりし、99 円69銭。ドルは対円で0.1%上昇し、1ドル=79円55銭。

◎米国株式市場

24日の米国株は小高い。S&P500種株価指数は4日続伸と なった。イタリアのモンティ首相が欧州連合(EU)非公式首脳会 議に参加した指導者の過半数がユーロ共同債への支持を示唆したと 述べたのが手掛かりとなった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値によると、S&P500 種株価指数は0.1%上昇して1320.68。一時は0.6%低下する場 面もあった。

パリセード・キャピタル・マネジメントの最高投資責任者 (CIO)、ダン・ベルー氏は、「この無秩序に対してもっと秩序 を確立させることが投資家の話題の中心だ」と述べ、「相場が下落 したのは必ずしも成長が大きく減速したからではない。ユーロ圏が 無秩序に崩れるという不安があるためだ。ギリシャはユーロ圏から 離脱しないという見方に同意する。そのようなことを実行する構造 は存在しない」と続けた。

景気減速を背景に中国の大手銀行の今年の融資額が少なくとも 7年ぶりに目標を下回る可能性があると、事情に詳しい銀行当局者 3人が明らかにしたことが売り材料となり、株は一時下落していた。

◎米国債市場

米国債市場では入札で落札利回りが2日連続で過去最低を記録 した。欧州の債務危機で米国債の逃避先としての地位が高まったこ とが背景にある。

7年債入札(発行額290億ドル)の結果によると、最高落札利 回りは1.203%となった。これまでの過去最低は4月26日の入札 で記録した1.347%だった。流通市場の米国債が10兆ドルを超え、 2007年の2倍超に達しているにもかかわらず、米国の借り入れコ ストは記録的なとどまっており、前日の5年債入札でも落札利回り は過去最低を更新した。この日はニューヨーク連銀のダドリー総裁 が現時点では追加緩和の必要はないとの認識を示したため、10年債 利回りは上昇した。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントで約30億ドル相当の資 産運用に携わるジェイ・ミュラー氏は「欧州の情勢が改善しそうに なく、リセッション(景気後退)に逆戻りする懸念が高まっている ため、リスク回避傾向が強く、米国債に対する需要は非常に強い」 と指摘した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク 時間午後2時4分現在、既発7年債利回りは前日比3ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01ポイント)上昇の1.18%。

10年債利回りは3bp上昇の1.77%。10年債価格(表面利 率1.75%、償還2022年5月)は9/32安の99 27/32。利回 りは一時1.71%まで低下した。過去最低は昨年9月23日につけ た1.6714%。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。今週に入って初の上昇となっ た。数カ国の中央銀行が金保有を拡大したことが好感された。

国際通貨基金(IMF)のデータによると、世界の中央銀行は 金の購入を続けており、4月はトルコ中銀が金準備を29.7トン積 み増したほか、ウクライナやメキシコ、カザフスタンの各中銀も金 保有を増やした。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ) のヘッドディーラー、フランク・マギー氏は電話インタビューで、 「各中銀が金を買っているとの報道が相場の支えになっている」と 指摘。「テクニカルな買いもみられる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物6月限は前日比0.6%高の1オンス=1557.50ドルで終了。月 初からは6.4%値下がりしている。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は7カ月ぶり安値から反発。世界の 主要国とイランが同国の核開発プログラムについて開いた会合で 「障害」に直面していることが背景。

協議ではイランの核プログラムが平和的であるとの確約を同国 から得ることはできなかった。欧州連合(EU)のアシュトン外交 安全保障上級代表は、両者の間には「障害」があるが、交渉は「前 進している」と述べた。株価やユーロが軟調な展開となるなか、原 油はフロア取引終了の1時間前に伸び悩んだ。

IAFアドバイザーズ(ヒューストン)の商品調査ディレクタ ー、カイル・クーパー氏は「話し合いは望むという素振りをみせる のがイランの戦略だが、そこに真実はまったくない」と指摘。「協 議しないよりはましだが、ただ協議を重ねているに過ぎない」と述 べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月限は前 日比76セント(0.85%)高の1バレル=90.66ドルで終了。今 月に入ってからは4回目の上昇となった。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 千葉 茂 Shigeru Chiba +1-212-617-3007 schiba4@bloomberg.net Editor: Mariko Rakuyama 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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