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フェイスブック株、個人投資家の負担重く-損失500億円超か

米ルイジアナ州バトンルージュに住 むライアン・セファルさん(34)は、フェイスブックの新規株式公開 (IPO)を、自身の退職基金の変動を和らげるための良い機会だと捉 えていた。その期待は、同社株式の取引開始後の数分で失われた。

データシステムマネジャーのセファルさんは妻と2人の子供との4 人暮らし。フェイスブック株に約4000ドルを投じたという。「自分の年 収の12分の1、つまり給料の1カ月分だ」。

事情に詳しい関係者2人が匿名で明らかにしたところによれば、フ ェイスブック株のIPOでは、対象株式全体の25%余りが個人投資家に 割り当てられた。23日の終値(32ドル)を基にすると、フェイスブック 株をIPO価格(38ドル)で購入した人の保有株の価値は、それを保有 し続けていたと仮定すると、少なくとも全体で6億3000万ドル(約500 億円)失われた計算になる。

資産運用会社やヘッジファンドは、フェイスブック株をIPOの数 年前に私募形式で取得。投資銀行は今回のIPO引き受けなどで稼い だ。一方、小口の個人投資家らは先週の上場まで待たなければならなか った。結果はどうだったか。フェイスブックと引受会社はIPO価格を 決める上で需要を見誤った。ナスダックは初日に取引の妨げとなる障害 を起こした。株価は上場後3営業日で18%値下がりした。

ミシガン州立大学の1年生で金融学専攻のマイケル・マクラファテ ィーさん(19)は、今回「初めての大きな投資」をしたが、35ドルで手 放し3000ドルの損失を被った。取引初日に、執行されなかった注文を繰 り返し、予定よりも8000ドル多くつぎ込むことになったが、技術的なト ラブルのためにキャンセルできなかったという。「これ以上損を出した くなかったんだ。どうすればいいか分からなかった」と話す。

オンライン投資コミュニティー、ストックツイッツのエグゼクティ ブエディター、フィル・パールマン氏は、「今回のIPOプロセスにつ いては多くの質問が寄せられている。自分の資金を投じる小口投資家が ウォール街にしてやられたような感情が生じている」と述べた。

原題:Facebook IPO Frenzy Costs Main Street More Than $600 Million(抜粋)

--取材協力:Ari Levy、Sarah Frier、Bob Van Voris.

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