小麦の生産高見通し、米露の乾燥天候で引き下げか-相場上昇

米国やロシア、オーストラリアが乾 燥した天候に見舞われ、世界の小麦生産高見通しが2003年以降で最も引 き下げられる可能性が高まっている。小麦相場は約1年ぶりの高値への 上昇が予想されている。

米最大の冬小麦産地であるカンザス州の気象担当者の推計による と、同州の5月の天候は同月としてはこれまでで最も乾燥する見込み。 ユニバーシティー・カレッジ・ロンドンのデータによれば、ウクライナ とロシアでは3カ月間にわたって干ばつ状態が続いている。両国は世界 の生産高の11%を占める。

ブルームバーグがアナリスト18人を対象に実施小麦した調査の平均 値では、米農務省は来月、世界の生産高見通しを1.2%引き下げるとみ られている。予想通りなら、引き下げ率は6月時点としては03年以降で 最大となる。

市場が10年当時のような供給不足に再び見舞われるとの見方を背景 に、シカゴの小麦相場は21日までの10営業日で最大18%上昇した。同年 にはロシアとウクライナが輸出を削減したため、相場は高騰し11年2月 までに1ブッシェル当たり9.1675ドルに達した。同月には国連の世界食 料価格指数が過去最高水準に達した。ブルームバーグのアナリスト調査 では、小麦先物は7月半ばまでに13%上昇し7.51ドルになると予想され ている。

マッコーリー・グループのアナリスト、クリス・ガッド氏(ロンド ン在勤)は「10年には5月の時点でロシアの乾燥した天候が話題になっ ていたが、誰も注意を払っていなかった」と指摘。「10年当時の経験が あるので、市場関係者は今後、さらに若干、過剰反応するだろう。天候 条件が一段と悪化すれば生産高予想は一層引き下げられる可能性があ る」との見方を示した。

原題:Wheat Fields Parched by Drought From U.S. to Russia: Commodities(抜粋)

--取材協力:Kateryna Choursina、Rudy Ruitenberg.

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