米国債:反発、欧州危機の悪化警戒-5年債落札利回りは最低

米国債相場は反発。10年債利回りは 過去最低近くまで低下した。ギリシャがユーロ圏から離脱すれば欧州債 務危機が悪化するとの懸念から逃避需要が強まった。

国債相場は5年債入札(規模350億ドル)後も堅調を維持した。落 札利回りは過去最低の0.748%だった。それ以前の最低は昨年12月に記 録した0.88%。24日には7年債の入札が予定されている。今週の入札に よる発行総額は990億ドル。ニューヨーク連銀は公開市場操作(オペ) を2回実施し、合計65億ドルの国債を買い入れた。

ウィリアムズ・キャピタル・グループの債券取引責任者、デビッ ド・コード氏(ニューヨーク在勤)は「欧州をめぐる不安や不透明感を 背景にした質への逃避がすべてを左右している。最も安全で流動性の高 い資産に資金が流れている」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01ポイント)低下の1.74%。10年債価格(表面利率1.75%、 償還2022年5月)は10/32高の100 1/8。

既発5年債利回りは2bp低下の0.73%、30年債利回りは5bp低 下して2.82%となった。

5年債入札

5年債入札では最高落札利回りが入札直前の市場予想と一致した。 海外の中央銀行を含む間接入札の落札に占める割合は42.6%と、過去10 回の平均44.4%を下回った。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.99倍と、過去10回の平 均2.93倍を上回った。プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラ ー)以外の直接入札の落札比率は6.5%。過去10回の平均は12%。

RBSセキュリティーズの米国債ストラテジスト、ジョン・ブリッ グス氏は「入札まで下げることなく上昇した。多くの参加者が買いを強 いられたため、入札結果はやや不調となった」と解説した。

欧州連合(EU)首脳会議を控えた警戒感も買いを誘った。10年債 利回りは一時1.71%まで低下し、昨年9月23日につけた過去最低 の1.67%に接近した。

「10年債利回りは1.2%に低下も」

シティグループ・グローバル・マーケッツのテクニカルストラテジ スト、トム・フィッツパトリック氏とシャム・デバニ氏はリポート で、10年債利回りの注目すべき水準として過去最低水準を挙げ、「その 水準を下回れば、1.2%に向けて低下する余地が大きくなる」と指摘し た。

ブルームバーグが銀行や証券会社を対象に実施した調査による と、10年債利回りの年末時点の予想は2.45%となっている。

ニューヨーク連銀のウェブサイトによると、この日の最初のオペで 償還期限が2022年8月から30年5月までの国債18億ドル相当を購入。2 回目のオペでは47億ドル相当の国債(償還18年5月-20年5月)を買い 入れた。

原題:Treasuries Rise on Europe as U.S. Notes Sell at Record-Low Yield(抜粋)

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