5月23日の米国マーケットサマリー:ユーロ、対円で100円割れ

ニューヨークの為替・株 式・債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2598   1.2684
ドル/円             79.47    79.96
ユーロ/円          100.12   101.42


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種     12,496.07     -6.74     -.1%
S&P500種         1,318.85     +2.22     +.2%
ナスダック総合指数  2,850.12    +11.04     +.4%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .29%        .00
米国債10年物     1.74%       -.03
米国債30年物     2.83%       -.04


商品 (中心限月)            終値   前営業日比  変化率
COMEX金(ドル/オンス) 1,548.40  -28.20  -1.79%
原油先物   (ドル/バレル)   90.44   -1.41  -1.54%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルに対し2010年 7月以来の安値に下落。欧州連合(EU)首脳会議では、ソブリン 債危機を阻止するための新たな措置は打ち出されないとの観測が広 がった。

ユーロは対円で2月以来の1ユーロ=100円割れ、対ドルで

1.26ドルを割り込む水準に下落した後、さらに下げを拡大。テク ニカル分析を利用するトレーダーは、この水準で売り注文が集中し たと指摘した。円はブラジル・レアルを除く全ての主要通貨に対し て上昇。日本銀行が金融政策の現状維持を決定したことに反応した。 レアルは主要通貨全てに対して値上がり。ブラジル中央銀行がレア ル下落阻止に向け、通貨スワップ入札を実施したことが手掛かりと なった。

ウェスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズの市場ア ナリスト、ラビ・バラドワジ氏は「EU首脳会議で決定される真の 意味での政策行動を推測するのは難しいだろう。為替相場の先行き を予想するに当たっては、言葉の含意が鍵となる」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時9分現在、ユーロは対ドルで前日 比0.9%安の1ユーロ=1.2565ドル。一時1.2545ドルと、10 年7月13日以来の安値を付けた。対円では1.6%下げて99円79 銭。一時99円54銭と、2月1日以来のユーロ安・円高水準とな った。円は対ドルで0.7%値上がりし、1ドル=79円41銭。

◎米国株式市場

23日の米国株式相場は売り優勢だったが、終盤に上げに転じた。 欧州首脳らが域内債務危機の波及を阻止するために取り組みを強化 するとの楽観が広がった。この日はギリシャのユーロ圏離脱観測を 背景に売りが先行していた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.2%高の1318.85。一時は1.5%安となり、 1300を割り込む場面もあった。

ミネアポリス連銀のコチャラコタ総裁は、米金融当局には欧州 債務危機に伴う打撃を抑制する措置があると述べた。

◎米国債市場

米国債相場は反発。10年債利回りは過去最低近くまで低下した。 ギリシャがユーロ圏から離脱すれば欧州債務危機が悪化するとの懸 念から逃避需要が強まった。

国債相場は5年債入札(規模350億ドル)後も堅調を維持した。 落札利回りは過去最低の0.748%だった。それ以前の最低は昨年 12月に記録した0.88%。24日には7年債の入札が予定されてい る。今週の入札による発行総額は990億ドル。ニューヨーク連銀は 公開市場操作(オペ)を2回実施し、合計65億ドルの国債を買い 入れた。

ウィリアムズ・キャピタル・グループの債券取引責任者、デビ ッド・コード氏(ニューヨーク在勤)は「欧州をめぐる不安や不透 明感を背景にした質への逃避がすべてを左右している。最も安全で 流動性の高い資産に資金が流れている」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク 時間午後2時43分現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01ポイント)低下の1.72%。10年債価格 (表面利率1.75%、償還2022年5月)は15/32高の 100 10/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。2週間ぶりの大幅安となった。 欧州債務危機が深刻化しているとの懸念が強まりドルが上昇したこ とで、代替投資先としての金の需要が減退した。

ドルは主要6通貨のバスケットに対して一時20カ月ぶりの高 値を付けた。この日は欧州連合(EU)首脳会議が開かれている。 ギリシャは選挙戦に突入しており、ユーロ圏残留の是非を問う投票 となる見通しだ。インドの宝飾業界団体によると、世界最大の金消 費国である同国の金宝飾需要は4-6月に最大40%減少する可能性 がある。

MLVのシニアリサーチアナリスト、リック・トロットマン氏 は電話インタビューで、「ユーロ崩壊への不安から、ドルに買いが 集まっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物6月限は前日比1.8%安の1オンス=1548.40ドルで終了。中 心限月としては8日以来の大幅下落となった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場はバレル当たり90ドルを割り込み、 昨年10月以来の安値に沈んだ。米国の在庫増加が背景。この日は 欧州連合(EU)首脳会議が開かれ、域内債務危機について協議さ れている。

米エネルギー省によると、先週の原油在庫は88万3000バレ ル増の3億8250万バレルと、22年ぶりの高水準になった。今回 のEU首脳会議はギリシャが危機に見舞われてから18回目で、フ ランスのオランド大統領誕生後初めてとなる。ユーロはほぼ2年ぶ りの安値水準に下落した。

アダム・メッシュ・トレーディング・グループのチーフストラ テジスト、トッド・ホーウィッツ氏は「価格は80ドル台半ばまで 下落し、最終的には昨年夏の安値である75ドル付近を試す展開に なると予想している」と発言。「原油が下げている要因は、在庫が 増え続けていることやドルが対ユーロで急上昇していることだ。商 品全般に影響が及んでいる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月限は前 日比1.95ドル(2.12%)安の1バレル=89.90ドルで終了。終 値では昨年10月21日以来の安値となった。年初からは9%値下 がりしている。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 千葉 茂 Shigeru Chiba +1-212-617-3007 schiba4@bloomberg.net Editor: Mariko Rakuyama 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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