仏大統領:スペインと連携でドイツの危機対策に対抗

フランスのオランド大統領は、金融 危機対策としてユーロ共同債や経営難の銀行への資本注入を呼び掛け た。ドイツ主導で進む対策に対抗姿勢を示した格好だ。大統領は23日、 欧州連合(EU)首脳会議に初めて臨む。

オランド大統領は、今夜のEU首脳会議でドイツ主導の財政緊縮策 との決別を求めるべく、会議を前にスペインのラホイ首相と共同会見を 開き連携する姿勢を示した。ドイツ主導のこれまでの対策ではユーロ圏 の安定につながらず、ギリシャのユーロ圏離脱の可能性が高まってき た。

オランド大統領は、ブリュッセルに向かう前にパリで記者団に対 し、フランスは「成長と流動性に関するあらゆるアイデアを交渉のテー ブルに乗せる」と表明。「欧州人は、欧州がこの先どこへ向かおうとし ているのかを知る必要がある。政治的な方向性が必要だ。節目を付け、 ゴールを設定しなければならない」と述べた。

就任から9日目となるこの日、オランド大統領は、欧州一の経済大 国であるドイツのメルケル首相と協力するのではなく、リセッション (景気後退)に苦しむスペインの首相と首脳会議前に共同会見を開き、 危機対応の方針をシフトさせた。

メルケル首相への圧力

13日にドイツ最大の人口を抱える州で投開票された議会選では、メ ルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)が敗北。また先週の主 要8カ国(G8)首脳会議では、同首相が掲げる財政緊縮策を優先する 政策が反発に直面し、首相は危機対応を経済成長重視に移行することに 同意した。メルケル首相は国内外で守勢に立たされているが、今回のフ ランスとスペインの連携で、同首相への圧力がさらに強まりそうだ。

オランド大統領は、欧州はユーロ共同債の導入に向けた道筋を示す 必要があるほか、救済基金による欧州中央銀行(ECB)からの借り入 れを可能にすることを検討すべきだと表明。また救済基金が経営難に陥 った銀行に直接融資できるようにすることも重要だと述べた。

原題:Hollande Defies German Crisis Handling on Euro Bonds, Banks (1)(抜粋)

--取材協力:Rebecca Christie、Jonathan Stearns、Josiane Kremer、Gabi Thesing、Chiara Vasarri、Gregory Viscusi、Patrick Donahue、Angeline Benoit.

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