ノーベル賞ピサリデス教授、ギリシャのユーロ残留確率50%超

ノーベル経済学賞を受賞したクリス トファー・ピサリデス教授(英ロンドン・スクール・オブ・エコノミク ス)は、ギリシャが50%以上の確率でユーロ圏にとどまるとの見方を示 した。欧州の政策当局者らがギリシャ救済の条件について部分的な再交 渉に応じる可能性があると指摘した。

同教授は23日、カザフスタンの首都アスタナでインタビューに応 じ、ギリシャ救済プログラムの「完全な変更」はないが、欧州当局者ら が域内経済の低迷が「予想以上に長引く」懸念を強めていることから、 債務の返済期間の延長が認められる可能性があると分析した。また、緊 縮財政へのフランスの決意が弱まりつつあることも、救済条件見直しの 可能性につながると指摘した。

6日の総選挙で救済条件に反対する政党が支持を集めたことで、ギ リシャのユーロ離脱の観測が高まった。選挙後の連立政権樹立に向けた 協議は決裂し、ギリシャは6月17日の再選挙に向かっている。

ピサリデス教授はまた、ギリシャがユーロ圏を離脱するとしてもそ れは同国のみだろうとの見方を示し、「たとえギリシャがユーロ圏から 抜けてもイタリアとスペインにリスクがあるとは思わない。1つには、 欧州中央銀行(ECB)とイタリア、スペインの銀行が今や、そのよう な事態に対して備えているからだ」と語った。

欧州の銀行とユーロ圏に関して、高債務国の銀行からの預金流出が 懸念されている。

ピサリデス教授はインタビューで、「中央銀行は今までに十分な流 動性を積み上げた」として、「状況が悪化しても流動性に深刻な問題が 生じるとは思わない」と述べた。

原題:Pissarides Sees More Than 50% Chance of Greece Keeping Euro (1)(抜粋)

--取材協力:Nariman Gizitdinov、Paul Abelsky.

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