コンテンツにスキップする

英中銀議事録:QE停止の決定は8対1、多数派も判断「微妙」

イングランド銀行(英中央銀行)は 今月9、10両日に開いた金融政策委員会(MPC)で、資産購入枠を拡 大せず量的緩和(QE)をいったん打ち切ることを8対1で決めた。マ イルズ委員は引き続き、購入枠の拡大を主張した。QE停止を支持した 多数派の中でも何人かは「微妙な均衡」に基づく判断だったと認め た。23日に公表された議事録から分かった。

議事録によると、キング総裁ら9人のMPCメンバーのうち8人 が、現行の資産購入枠3250億ポンド(約40兆5500億円)を変更しないこ とを支持した。マイルズ委員は250億ポンドの拡大を求めた。政策金利 を0.5%で維持する決定は全会一致だった。

議事録は「何人かのメンバーにとって、この会合で資産購入プログ ラムを拡大しない決定は微妙な均衡に基づくものだった」とした上で、 「政策委は引き続き毎月の見通しを検証し、見通しに基づいて妥当と認 められた場合は金融面での一段の刺激措置を加えることがあり得る」と 説明している。

中銀は先週、成長率予想を下方修正しユーロ圏債務危機再燃による リスクについて警告。キング総裁は記者会見で、追加の債券購入を排除 しない姿勢を示していた。国際通貨基金(IMF)は22日の報告で、英 中銀が一段と政策を緩和すべきだとの見解を示した。

議事録によるとMPCは、今月に「一段の金融刺激を経済に注入す ることにも根拠がある」と考えた。ユーロ圏からのリスクが「最近に再 燃し、企業景況感や消費者信頼感に予想以上の悪影響を与える可能性が ある」とも指摘した。

量的緩和拡大の主張を4月に取り下げたポーゼン委員は、再び姿勢 を転換する可能性がある。8月に退任する同氏は、4月の転向は時期尚 早だったかもしれないと発言している。

議事録によると、インフレ率についてMPCは「最良の集団的判 断」として、中銀目標の2%を「中期的に上回る可能性と下回る可能性 は、追加の金融刺激がない場合ほぼ同等」とみており、従って「現時点 で追加の資産購入は必要ない」との結論に達した。

成長については目先弱い状態が続くと予想している。

原題:BOE Voted 8-1 on U.K. Stimulus in ‘Finely Balanced’ Decision (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE