今日の国内市況(5月23日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株は大幅反落、ギリシャ問題や円高を警戒-東証全33業種下げる

東京株式相場は大幅 反落。ギリシャなど欧州債務問題への根強い 懸念や為替の円高進行が警戒され、電機など輸出関連、鉄鋼など素材関 連株を中心に東証1部全33業種が安い。過度の金融緩和期待の反動も加 わり、不動産や金融株の下げは大きくなった。

TOPIX の終値は前日比11.76ポイント(1.6%)安の721.57と 昨年12月28日以来、約5カ月ぶりの安値。日経平均株価は172円69銭 (2%)安の8556円60銭で1月18日以来、4カ月ぶりの安値水準に沈ん だ。

明治安田アセットマネジメントの福島毅執行役員は、「ギリシャや スペインを発端とする金融システム不安から、アジアを含めたグローバ ルでリスク資産のポジション(持ち高)を落とす動きがあるようだ」と 指摘した。23日の欧州連合(EU)首脳会議を控え、「催促相場的な状 況にもなっていた」と言う。

●超長期債が安い、20年入札に向けた売り-日銀据え置きで下げ拡大も

債券市場では超長期債が安い。前日の米国債相場が下落したことや あすの20年債入札に向けた売りが重しとなった。また、日本銀行が金融 政策の現状維持を決めたことを受け、一時下げ幅を拡大する場面が見ら れたが、株価の下落 を背景に債券先物や長期債は値を戻した。

みずほインベスターズ証券の井上明彦 チーフストラテジストは、 日銀の結果発表後は10年債に売りが先行したが、すかさず買いが入った と説明。「入札に向けて超長期債の調整が続いているが、総じて底堅い と言える」とした上で、20年債入札については「1.5%台の利回りを見 た後だけに、このまま入札を迎えれば問題ないだろう。ただ、財政悪化 や格下げと結びつきやすいゾーンで注意は必要」と述べた。

東京先物市場で中心限月の6月物は、前日比1銭安の143円24銭で 開始し、直後に6銭安まで下落。その後、日経平均株価の下げ幅拡大な どを受け、6銭高まで持ち直したが、買いは続かず、日銀の金融政策据 え置き発表を受けて、午後に入ると売りが膨らみ、一時20銭安の143 円05銭と日中ベースでは11日以来の安値を付けた。もっとも、その後は 下げ幅を縮小し、結局横ばいの143円25銭で終えた。

●円が全面高、日銀緩和見送りで買い圧力強まる-対ドル79円台半ば

東京外国為替市場では円が主要16通貨に対して全面高となった。対 ドル では午前に付けた1ドル=80円08銭から、79円台半ばに水準を切 り上げた。日本銀行はこの日の会合で、金融政策の現状維持を決定した が、海外の市場関係者を中心に一部で追加緩和期待があったとの指摘も 聞かれ、失望感から円買い圧力が強まる格好となった。

ドル・円相場は午後の取引で一時79円45銭まで円高が進行。午後3 時50分現在は79円54銭付近で取引されている。ユーロ・円相場も一時1 ユーロ=100円61銭と、2営業日ぶりの円高値を付けた。

外為オンライン情報サービス室の佐藤正和 顧問は、日銀の追加緩 和見送りはある程度読めていたので、予想以上に円高に振れている感が あり、「一部には期待感もあった」ようだと指摘。また、日経平均株価 がマイナス幅を拡大していることも、「円が買われている背景」にある と付け加えた。

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