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三菱UFJ:3年以内の増配方針示す、自社株買いも「選択肢」

三菱UFJフィナンシャル・グルー プは、2015年3月期までの中期経営計画の中で、株主還元の強化策とし て、増配していきたい方針を示すとともに、状況に応じて自社株買いも 検討していく可能性を明らかにした。市場では他のメガバンクの追随に 期待する声も上がっている。

三菱UFJの年間配当は、金融危機前の08年3月期に14円だった が、その後は4年間、12円を維持している。他の大手行グループも不透 明な収益環境の中で株主還元の手を緩めてきた。証券最大手の野村ホー ルディングスも前期決算では減配だった。リーマンショック以降、株主 還元を明確に表明する金融機関は珍しい。

永易克典社長が23日午前に都内で開いた決算説明会で投資家らに 説明した。同中期計画は15日に概要が公表されたが、還元策の詳細は 盛り込まれていなかった。23日の発表資料によると、収益力強化を通じ て一株当たりの配当金を安定的に増加させていくほか、自社株買いにつ いても選択肢の1つになるとしている。

SMBCフレンド証券の中西文行シニアストラテジストは三菱U FJの株主還元方針について、「投資家にとってポジティブだ」とし、 ギリシャ危機で金融機関に信用不安が生じかねない中、「納税をし新資 本規制もクリアした上で株主還元の余裕ができたとの強いメッセージ だ」と評価。「みずほなど他社も追随する可能性がある」と期待した。

三菱UFJは中期計画の詳細の中で、同時に15年3月期の連結純 利益目標を8000億円すると公表した。前期の純利益は9813億円だが、 モルガン・スタンレーへの投資利益を除けば実質は6906億円で、実質 増益を予想している。融資など顧客部門の増益を見込んでいるという。

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