ルネサス株が反落し上場来安値更新、支援不透明との報道で-東京市場

ルネサスエレクトロニクスの株価 が急反落、前身の旧NECエレクトロニクスが2003年に上場して以来 の安値を更新した。前日に社員の15%削減と第三者割当増資を行うと の報道を受けて値を上げたが、実現は不透明との続報が出て、期待がし ぼんだ格好。

株価は一時、前日比15%安の246円と、21日に付けていた上場来 安値256円を更新。午前11時19分現在は同9.0%安で推移しており、 下落率は時価総額500億円以上の国内株で首位。

22日付読売新聞朝刊は、ルネサスが社員の約15%に当たる6000 人規模を削減する方向で最終調整に入り、500億円規模の割当増資で財 務基盤を強化すると報道。21日に三菱電機の山西健一郎社長が、支援 要請があれば同じ設立母体の日立製作所やNECと協議し「何らかの対 応を考えたい」と述べていたこともあり、株価は反発していた。

しかし、23日付朝刊では朝日新聞が、ルネサスは600億円程度の 出資を設立母体3社に求めるなどの再建計画を取引先の大手銀行に示し たが、株主の足並みがそろわず銀行の協力も得られない恐れがあり、大 幅変更の可能性があると報道。日本経済新聞も、ルネサスが7月までに 再建策を公表予定だが3社が支援に応じるか不透明で、調整は難航の可 能性もあると伝えた。

東海東京証券の仙石誠マーケットアナリストはルネサス株について 「赤字体質からなかなか改善できない企業は買いづらい展開が続くので は」と述べている。ルネサスは旧NECエレと、日立・三菱電の共同出 資会社が統合し2010年に発足。初年度に1150億円の純損失を出し、 続く前期 (12年3月期)も626億円の純損失を計上した。今期予想は 開示していない。

NEC広報の加藤竹彦氏は22日のブルームバーグ・ニュースの電 話取材に、ルネサスを支援する計画はないとコメント、日立広報の大野 弘貴氏も、ルネサスから支援要請はないと述べていた。ルネサス広報の 小林洋一氏は23日、一連の報道に関するコメントを避けた。

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