「財政の崖」に対処なしなら来年に米景気後退も-議会予算局

米議会予算局(CBO)は22日、米 議会が差し迫った「財政の崖」に対応しなければ、米経済は来年リセッ ション(景気後退)に陥るだろうと指摘した。

CBOは報告書で、米議会がブッシュ減税を予定通り失効させ、1 兆2000億ドル(約95兆円)の歳出削減を回避しなければ、米経済が2013 年1-6月(上期)に年率で1.3%縮小するだろうと分析した。7-12 月(下期)には年率2.3%の成長に回復するという。

報告書は全米経済研究所(NBER)が認定した過去のリセッショ ンに照らせば、「13年上期のこうした生産活動の収縮はリセッションと 判断される可能性が高い」と指摘。「政策当局は財政赤字を減らすため の政策をどう迅速に実行するかの決断で難しい二律背反に直面してい る」とし、「経済の現状を考慮すると特に重要なのは、すぐに歳出削減 や増税を行えば弱い景気拡大にさらなる重しになることだ」との見方を 示した。

CBOは一方で、議会が自動的な歳出削減を全て無効にして減税を 延長すれば来年の米経済成長率は4.4%前後となり、200万人の雇用が増 えると予測。これに伴い米国の財政赤字は12-13年に5000億ドル強増え ると試算し、債務に対処する計画がなければ、危機のリスクは増大する と分析した。

報告書は「債務増大も突然の財政危機の可能性を高める。その間に 投資家は米政府の財政管理能力への信頼を失い、政府は無理のない金利 で借り入れる力をなくすだろう」と警告した。

原題:Going Over U.S. ‘Fiscal Cliff’ May Mean Recession, CBO Says (1)(抜粋)

--取材協力:Richard Rubin.

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