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5月22日の米国マーケットサマリー:円、対ドルで大幅安

ニューヨークの為替・株 式・債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2677   1.2818
ドル/円             79.98    79.31
ユーロ/円          101.39   101.65


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種      12,502.81    -1.67     .0%
S&P500種          1,316.63    +.64      +.0%
ナスダック総合指数   2,839.08    -8.13     -.3%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .29%        +.00
米国債10年物     1.77%       +.03
米国債30年物     2.87%       +.06


商品 (中心限月)            終値    前営業日比  変化率
COMEX金(ドル/オンス) 1,576.60  -12.10   -.76%
原油先物   (ドル/バレル)    91.66    -.91   -.98%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、円がドルに対し1カ月ぶりの 大幅安となった。日本銀行は22日から2日間の日程で金融政策決 定会合を開催。市場では、経済成長の押し上げに向け追加緩和を実 施するとの観測が広がっている。

円は主要16通貨全てに対して値下がり。格付け会社フィッ チ・レーティングスは、日本のソブリン信用格付けを引き下げた。 公的債務圧縮に向けた進展の遅さを指摘した。ポンドも下落。国際 通貨基金(IMF)が、英経済には一段の金融緩和が必要だと指摘 したことが手掛かり。ユーロは対ドルで一時、1週間ぶり安値を付 けた。ドイツのメルケル首相とフランスのオランド大統領は、23日 の欧州連合(EU)首脳会議に出席する。

UBSのシニア通貨ストラテジスト(米コネティカット州スタ ンフォード在勤)、シャハブ・ジャリヌース氏は、今回の日銀政策 決定会合について「市場では政策変更に関する強いコンセンサスは ないものの、今後数週間もしくは数カ月先まで見通すと、追加緩和 は十分あり得るとのスタンスをとっている」と指摘。「相場の動き から、日銀の政策決定を前に市場が円に関して神経質になっている ことが分かる」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時22分現在、円はドルに対し前日比

0.9%安の1ドル=79円99銭。日中の下げとしては、4月3日以 降で最大。対ユーロでは0.2%下落し1ユーロ=101円80銭。ユ ーロはドルに対し0.6%安の1ユーロ=1.2727ドル。

◎米国株式市場

22日の米国株相場は取引終了前の1時間に失速した。住宅統計 が予想以上の良好な結果となり景気への楽観が広がったが、ギリシ ャがユーロ圏離脱を準備しているとの懸念が売りを誘った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は0.1%上げて1316.63。一時は1%高となる場面もあっ た。ダウ工業株30種平均は1.67ドル安の12502.81ドル。

フィラデルフィア・トラストの最高投資責任者(CIO)、リ チャード・シーシェル氏は「リスク志向の取引からリスク解除の取 引へと急速に移った」と述べた。「ギリシャは主要経済国ではない が、ユーロ圏を離脱した場合の波及効果に対して不安があるのは明 らかだ。たとえ米経済統計が良好でも、これらの外部要因が相場の 重しになっている」と続けた。

ダウ・ジョーンズ(DJ)通信の報道を材料に相場は方向転換 した。DJによると、ギリシャのパパデモス前首相は同国がユーロ 圏からの離脱準備を検討していると述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。米財務省が22日実施した350億ドル規模 の2年債入札は、平均を超える応札倍率となった。

2年債入札では最高落札利回りが0.300%と、ブルームバーグ がまとめたプライマリーディーラー9社の予想平均に一致した。投 資家の需要を測る指標の応札倍率は3.95倍と、昨年11月に過去 最高の4.07倍を付けて以来の高水準。過去10回の入札の平均は

3.62倍。欧州の金融危機対策をめぐり23日にブリュッセルで開 催される欧州首脳会議を前に、10年債利回りが過去最低付近にとど まる見込みは薄いとの観測が広がり、相場は朝方から下げていた。

大和証券キャピタル・マーケッツ・アメリカの債券部門責任者、 レイ・レミー氏(ニューヨーク在勤)は「非常に堅調な入札だった」 と指摘。「需要を押し上げている主材料は欧州情勢だ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク 時間午後1時4分現在、既発2年債利回りは前日比1ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01ポイント)上昇の0.29%。10年債利 回りは5bp上げて1.80%となっている。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。宝飾や工業向けの需要が減少 した。ドルが上昇したことも、代替投資先としての金買いが後退す る要因となった。

UBSの21日のリポートによると、世界最大の金消費国であ るインドの金需要は18日に3月下旬以来の低水準となった。ドル は主要通貨のバスケットに対して、この日は一時0.5%高、今月に 入ってからは3.5%上昇している。一方、金は月初から5.3%の値 下がり。

フューチャーパス・トレーディングのトレーダー、フランク・ レシュ氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、「非常に慎重な見 方が広がっており、押し目でも買い意欲はそれほど強くない」と指 摘。「ドルが上昇しており、金にとっては好ましくない」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物6月限は前日比0.8%安の1オンス=1576.60ドルで終了した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反落。イランが西側諸国による核 施設の査察を認めたことから、同国の核開発プログラムをめぐる対 立で供給に支障が出るとの懸念が和らいだ。

国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は22日、査 察の受け入れでイランと合意したことを明らかにした。経済協力開 発機構(OECD)は、ユーロ圏の債務危機が波及し世界経済に深 刻な打撃を与えるリスクがあるとの認識を示した。

IAFアドバイザーズ(ヒューストン)の商品調査ディレクタ ー、カイル・クーパー氏は「イランの合意は確実に前向きな一歩で、 イランをめぐる不安プレミアムは引き続き低下することになりそう だ」と指摘しながらも、「その一方で、欧州はなお大きな懸念材料 として残っている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前 日比91セント(0.98%)安の1バレル=91.66ドルで終了。6 月限はこの日が取引最終日。実質中心限月となった7月限は1.01 ドル安の91.85ドル。

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