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米国債:下落、EU首脳会議控え逃避需要が後退-入札は堅調

米国債相場は下落。域内の財政危機 をめぐり23日にブリュッセルで開催される欧州首脳会議を控え、安全と される資産への需要が後退した。

10年債利回りは3営業日連続で上昇し、過去2カ月間で最長の上昇 局面。前週は過去最低付近に下げていた。この日の米国債相場は朝方か ら軟調に推移した。ただ米財務省が実施した350億ドル規模の2年債入 札は、過去の平均を上回る応札倍率となった。今週3日間にわたり行わ れる計990億ドルの入札のうち、2日目となる23日は5年債の入札が実 施される。

クレディ・スイス・グループの金利ストラテジスト、 アイラ・ジ ャージー氏(ニューヨーク在勤)は「市場がやや先走った結果、買われ 過ぎの感があった」と指摘。「その多くは海向こうのニュースに反応し たものだ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後4時7分現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01ポイント)上昇の1.78%。同年債(表面利率1.75%、2022 年5月償還)価格は10/32下落して99 3/4となっている。

ギリシャ問題

キャンター・フィッツジェラルドの金利責任者、ブライアン・エド モンズ氏(ニューヨーク在勤)は「一部でギリシャがユーロ離脱を検討 しているとの報道があった」とした上で、「ギリシャは離脱しなければ ならないかもしれない。問題はそれがどの程度、無秩序なものとなるか だ」と述べた。

10年債利回りは5月17日に1.6886%と、昨年9月23日に付けた過去 最低の1.6714%に近づいた。前週は週間で12bpの下落となった。

JPモルガンの週間調査によると、投資家は米国債の上昇を見込ん だポジションを減らし、中立や売り持ちを増やした。

同調査によれば、前日までの1週間で「ネットロング(買い越 し)」は4%と、約2カ月ぶり高水準を付けた前週の11%から大幅に減 少。「ロング(買い持ち)」は前週の26%から21%に減少した。

2年債入札

既発2年債利回りは前日比ほぼ変わらずの0.29%。2年債入札では 最高落札利回りが0.300%と、ブルームバーグがまとめたプライマリデ ィーラー9社の予想平均に一致した。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.95倍と、昨年11月に過去最 高の4.07倍を付けて以来の高水準。過去10回の入札の平均は3.62倍。

大和証券キャピタル・マーケッツ・アメリカの債券部門責任者、レ イ・レミー氏(ニューヨーク在勤)は「非常に堅調な入札だった」と指 摘。「需要を押し上げている主材料は欧州情勢だ」と述べた。

外国の中央銀行を含む間接入札の落札全体に占める比率は33.5%だ った。過去10回の入札の平均は33.4%。プライマリーディーラー(政府 証券公認ディーラー)以外の直接入札の落札比率は9%。過去10回の平 均は12.9%。

米財務省は5年債入札(発行額350億ドル)を明日に、7年債入札 (発行額290億ドル)を24日に控えている。5月17日に実施した130億ド ル相当の10年物インフレ連動債(TIPS)と今週の入札を合わせた資 金調達額は529億ドル。一方、流通市場で償還期限を迎える国債の総額 は591億ドルとなっている。

原題:Treasuries Decline as Haven Demand Ebbs Before European Summit(抜粋)

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