NY外為:ユーロが下落、ギリシャのユーロ圏離脱懸念で

ニューヨーク外国為替市場では、ユ ーロがドルに対し2カ月で最大の下げ。ギリシャがユーロ圏を離脱する との懸念が強まった。欧州連合(EU)はあすブリュッセルで首脳会議 を開催する。

ユーロは円に対しては上げを消した。ダウ・ジョーンズ(DJ) は、ギリシャのパパデモス前首相が、同国はユーロ圏からの離脱の準備 を検討していると語ったと報じた。円はドルに対しここ1カ月余りで最 大の下げ。日本銀行は22日から2日間の日程で金融政策決定会合を開 催。市場では、経済成長の押し上げに向け追加緩和を実施するとの観測 が広がっている。

ソシエテ・ジェネラルのシニア為替ストラテジスト、セバスチャ ン・ゲーリー氏(ニューヨーク在勤)は「ギリシャが実際にユーロ圏離 脱のテクニカルな可能性に対して準備できると分かると、奇妙にも市場 ではショックが広がった」と指摘した。

ニューヨーク時間午後4時43分現在、ユーロはドルに対し前日比 1%安の1ユーロ=1.2687ドル。一時1.3%安と、日中としては3月9 日以来で最大の下げとなった。

円は対ドルで0.9%安の1ドル=80円02銭。一時は1.1%安と、4月 3日以降で最大の下げとなった。対ユーロでは0.1%上げて1ユーロ =101円51銭。一時は0.5%安を付けた。

「切迫感に欠ける」

JPモルガン・チェースはこの日、円を除く全ての通貨に対するド ルの予想を上方修正した。ギリシャがユーロ圏離脱に「傾いている」こ とや、米中の景気減速を理由に挙げた。6月末の予想は、ユーロが1ユ ーロ=1.22ドルと、11日時点での予想1.34ドルから修正された。一方ド ルの対円相場については、第2四半期末に1ドル=78円に下落する可能 性があるとしている。。

フィッチは、日本の長期格付けを「A+」に引き下げた。見通しは ネガティブ(弱含み)。自国通貨建ては「AA-」から1段階、外貨建 ては「AA」から2段階引き下げた。

フィッチのアジア太平洋地域ソブリン・チーム責任者、アンドル ー・カフーン氏は「日本の財政健全化計画は、困難な財政状況にある他 の高所得国と比較しても切迫感に欠けると思われる」と指摘した。

ユーロ安

安住淳財務相はこの日記者会見で、これまでの日銀の金融政策運営 について「高く評価している」とした上で、今後も「適時適切に十分な 対応してくれると思っている」と述べた。

経済協力開発機構(OECD)が欧州債務危機について、悪循環の リスクが高まりつつあると指摘。これにも反応しユーロは値下がりし た。

ドイツのメルケル首相は21日、オランド仏大統領と意見の衝突が起 きることも辞さないと語った。

バンク・オブ・モントリオールの外国為替マネジングディレクタ ー、ブレーク・ジェスパーセン氏(トロント在勤)は「メルケル首相と オランド大統領がどううまくやっていくのか、またオランド大統領が選 挙前のレトリックを一部変えるかどうかに注目している」と指摘。「今 後鍵となるのは、フランスが歩調を合わせ、ドイツを支えるのかという 点だ」と続けた。

原題:Euro Weakens Against Dollar on Concern Greece Will Leave Union(抜粋)

--取材協力:Emma Charlton.

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