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JPモルガン、米銀リスクヘッジ慣行逸脱か-他行利用避ける

米銀最大手JPモルガン・チェース の最大のライバルである米銀各行のコーポレート・インベストメント・ オフィス部門は、JPモルガンで20億ドル(約1587億円)の損失発生に つながったデリバティブ(金融派生商品)の利用を避け、信用リスクの ある証券の購入を減らしている。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)とシティグループ、ウェルズ・ ファーゴは、自行のインベストメント・オフィス部門が企業の健全性に 連動する指数でクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の取引を 行っていないと説明している。JPモルガンは10兆ドル規模の市場の価 格に影響を与えるほど、その種の指数のポジションを大量に積み上げて いたとされる。

銀行が融資に活用しない預金の管理・運用やリスクヘッジのために インベストメント・オフィス部門をどのように利用しているかについ て、JPモルガンの損失をきっかけに監督当局だけでなく株主からも厳 しい目が注がれている。

JPモルガンのライバル各行は、コーポレートレベルの取引を最も 一般的なデリバティブである金利・通貨スワップに主に限定し、財務省 証券など米政府が保証する証券に投じる資金の割合を増やしている。

信用力の低い領域

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの元銀行アナリストで、現在は銀 行や投資家にリスク管理や戦略に関する助言を行うソイファー・コンサ ルティングの会長を務めるレイ・ソイファー氏は「比較的安全という理 由で銀行はもともと国債を利用する。JPモルガンは利回りを得ようと 米国債よりも信用力の低い領域まで手を伸ばしている」との見方を示 す。

JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO) は21日の投資会議で、リスクの高いその種の資産を競合する他行よりも 多く保有している事実を認める一方、過度のリスクテークは行っていな いと主張した。

原題:JPMorgan Veered From Hedging Practices at Banks With Credit Bets(抜粋)

--取材協力:Christine Harper、Dawn Kopecki、Dakin Campbell.

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