OECD:英経済成長は期待外れでも財務相の歳出削減は正しい

経済協力開発機構(OECD)は、 英国の景気回復に遅れが出ていても、オズボーン財務相が歳出削減を進 めていることは正しいとの認識を明らかにした。

OECDは22日発表した英経済見通しで、「成長は期待外れだが、 財政の持続性を回復しようとする政府の野心的な計画は軌道に乗ってお り適切だ」と指摘。イングランド銀行(英中央銀行)の景気刺激策も、 「経済に適切な力強い支援を提供している」との見解を示した。

OECD経済見通しは、歳出削減や欧州債務危機による英経済への 圧力に言及しているものの、英経済をリセッション(景気後退)に陥ら せたとして野党労働党から批判されているキャメロン首相にとっては追 い風となる。OECDは英国の「非常に低い」借り入れコストが示して いるように、赤字目標達成で「信認を獲得した」と説明している。

財政再建は「成長の足かせ」だが、財政政策は対国内総生産 (GDP)比8%超の赤字や対GDP比80%超の政府債務に「大きく制 約されている」と指摘した。

OECDは今年上期の英国の成長が引き続き「弱い」が、その後は インフレ鈍化で所得や消費が拡大し、勢いが強まるとの見通しを示し た。成長予想は今年0.5%、2013年1.9%。

OECDは失業率が引き続き上昇し、13年に9%に達すると予想。 若者の失業を減らすために「積極的な労働市場政策」の必要性を強調 し、労働市場から若者を永久的に排除することは「多大な経済的・社会 的な結果」をもたらす恐れがあると分析した。

原題:OECD Backs Osborne’s Fiscal Program as U.K. Economy Disappoints(抜粋)

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