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債券先物反発、利回り上昇で現物債に買い-入札控えて超長期は安い

債券市場では先物相場が反発。前 日の米国市場の流れを引き継いで売りが先行したが、現物債利回りが 1週間ぶり水準まで上昇したことなどから次第に買いが優勢になった。

バークレイズ・キャピタル証券の徳勝礼子シニア債券ストラテジ ストは、「米金利上昇などから朝方は利益確定売りが出ていたが、午後 に上昇に転じた。先週に入札を通過した5年債には安心感があり、買 いが入っている」と話した。また、大和住銀投信投資顧問の伊藤一弥 債券運用部長は、「朝方に売られて安くなったことから、押し目買いが 入って値を戻した」と説明した。

東京先物市場で中心限月の6月物は、前日比横ばいの143円20 銭で始まり、直後に143円09銭まで下落し、日中で11日以来の安値 を付けた。しかし、その後は徐々に買いが優勢となってプラスに転じ ており、一時は143円29銭まで上昇。5銭高の143円25銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の322回債利回り は、前日比1ベーシスポイント(bp)高い0.865%と、11日以来の高い 水準で開始し、午前は同水準で推移した。午後に入ると水準を切り下 げ、1時前から横ばいの0.855%で推移している。また、5年物の104 回債利回りは0.5bp低い0.23%に低下した。

超長期債は軟調

超長期債は軟調。20年物の135回債利回りは一時1.5bp高い

1.64%、30年物36回債利回りは2.5bp高い1.80%と、いずれも15 日以来の高水準を付けた。バークレイズ・キャピタル証の徳勝氏は「前 週に金利が低下した反動。24日の20年債入札に向けた調整もあるの だろう」と説明した。

もっとも、午後の取引開始後には20年物の135回債利回りは

1.63%、30年物の36回債利回りは1.785%までいったん戻す場面があ った。パインブリッジ・インベストメンツ運用本部の松川忠債券運用 部長は、「きのうから利回り曲線は傾斜化しているものの、下値はしっ かりしている。きのうから売りが出て調整しているので、買い需要は あると思う」と説明していた。

21日の米株相場は反発。中国が成長促進を支援する姿勢を示した ほか、独仏当局者がギリシャのユーロ圏残留に取り組むと表明したこ とが材料視された。S&P500種株価指数は前営業日比1.6%高の

1315.99。約2カ月ぶりの大幅高となった。一方、米債相場は続落。米 10年債利回りは2bp高い1.74%。一時5bp上昇する場面も見られた が、その後は上昇幅を縮めた。

財務省がこの日実施した国債の流動性供給(第118回)の入札結 果は、最大利回り較差がプラス0.005%、平均利回り較差はプラス

0.003%となった。投資家の需要の強さを示す応札倍率は2.83倍とな り、前回の2.41倍を上回った。バークレイズ証の徳勝氏は、「特に良 くもなく悪くもない結果だった」と述べている。

こうした中、日本銀行はきょうから23日まで2日間の日程で、金 融政策決定会合を開催。前回4月末に追加緩和に踏み切ったばかりで、 今回は現状維持が見込まれている。ブルームバーグ・ニュースが有力 日銀ウオッチャー14人を対象にした調査では、全員が政策の据え置き を予想した。

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