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米国株:引け前に失速、ギリシャがユーロ離脱準備との報道で

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22日の米国株相場は取引終了前の1 時間に失速した。経済統計を受けて景気への楽観が広がったが、ギリシ ャのユーロ離脱懸念やフェイスブックの急落が売りを誘った。

S&P500種株価指数の中では素材株やテクノロジー株が下落した 一方、金融株は上昇した。フェイスブックは過去2日間で19%下落し た。S&Pの住宅建設株指数は上昇。4月の中古住宅販売が予想以上に 良好だったことが好感された。家電量販店のベスト・バイも上昇した。 同社第1四半期利益がアナリスト予想を上回ったことが材料。

米証券取引所全体の騰落比率は1対3。S&P500種株価指数 は0.1%上げて1316.63。一時は1%高となる場面もあった。ダウ工業 株30種平均は1.67ドル安の12502.81ドル。

BB&Tウェルス・マネジメント(アラバマ州)で170億ドル相当 の資産運用に携わるウォルター・ヘルウィグ氏は「株価の方向が180度 変わった」と述べ、「相対的な話では米国の状況はまだ一番ましだ。な お欧州が主要な材料だ」と続けた。

パパデモス氏の発言

ダウ・ジョーンズ(DJ)通信の報道を材料に相場は方向転換し た。DJによると、ギリシャのパパデモス前首相は同国がユーロ圏から の離脱準備を検討していると述べた。23日には欧州連合(EU)首脳会 議(サミット)が開かれる。

朝方は全米不動産業者協会(NAR)の発表した4月の中古住宅販 売件数が増加したほか、欧州と中国が成長促進に取り組むとの観測が買 い材料となった。

欧州債務危機への懸念からS&P500種は4月に記録した4年ぶり 高値から8.7%下落。ただ、年初来では4.7%上昇している。ブルームバ ーグのまとめたデータによると第1四半期決算を発表したS&P500種 採用企業のうち約70%がアナリスト予想を上回った。

フィラデルフィア・トラストの最高投資責任者(CIO)、リチャ ード・シーシェル氏は「リスク志向の取引からリスク解除の取引へと急 速に移った」と解説。「ギリシャは主要経済国ではないが、ユーロ圏を 離脱した場合の波及効果に対して不安があるのは明らかだ。たとえ米経 済統計が良好でも、これらの外部要因が相場の重しになっている」と続 けた。

フェイスブック下落

フェイスブックは8.9%下落。ビボタル・リサーチ・グループのア ナリスト、ブライアン・ウィーザー氏は「過度に宣伝された銘柄の購入 は常にリスクが伴う。経験則を使い、ファンダメンタルズと離れたバリ ュエーションを見極めるべきだ」と指摘。「フェイスブックを見る際に 不透明感を示唆する材料が多くあることを投資家は考慮すべきだ」と続 けた。

住宅建設株ではパルトグループが2.5%高、レナーが2.2%値上がり した。24銘柄で構成されるKBW銀行指数は1.1%上昇。そのうち22銘 柄が上昇した。

ベスト・バイは1.6%高。同社はブライアン・ダン前最高経営責任 者(CEO)の下で、アマゾン・ドット・コムなどオンライン小売業者 への対抗策の一環としてスマートフォンを値引きし顧客を引き寄せた。 一方、テレビやノート型パソコンの需要は低調で、第1四半期の既存店 売上高は5.3%減少となった。

原題:U.S. Stocks Erase Gain on Greece Woes as Facebook Tumbles

8.9%(抜粋)

--取材協力:Peter Levring.

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