米国株:S&P500は2カ月ぶり大幅高-中国の成長支援示唆

21日の米株式相場は反発。S& P500種株価指数は約2カ月ぶりの大幅高となった。中国が成長促進を 支援する姿勢を示したほか、独仏当局者がギリシャのユーロ圏残留に取 り組むと表明したことが材料視された。

S&P500種産業別10指数の中では素材株やテクノロジー株、資本 財株が特に堅調だった。アップルや産金のニューモント・マイニング、 航空機メーカーのボーイングはいずれも上昇した。配線・回路保護製品 メーカーのクーパー・インダストリーズは大幅高。電子・自動車部品メ ーカーのイートンによる118億ドルでの買収で合意したことが好感され た。

一方、この日が取引2日目のソーシャル・ネットワーク・サービス (SNS)最大手フェイスブックは急落。新規株式公開(IPO)価格 の38ドルを下回って取引を終了した。JPモルガン・チェースとバン ク・オブ・アメリカ(BOA)はいずれも下落。

S&P500種株価指数は前営業日比1.6%高の1315.99。前営業日ま では6日続落していた。ダウ工業株30種平均は135.10ドル(1.1%)上 昇して12504.48ドルだった。

ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズのエリック・ティール 最高投資責任者(CIO)は「最近の下落局面の後にはある程度の上昇 が必要だ」と指摘。「中国当局者の発言は刺激策を提供する用意がある ことを示唆しており、明るい材料となっている。それは世界経済にとっ て重要だ」と続けた。

中国の支援示唆

中国の温家宝首相は成長促進に一層、焦点を絞ると語った。ドイツ のショイブレ財務相は、フランスのモスコビシ財務相との会談後、ギリ シャをユーロ圏にとどめるために「必要なあらゆる措置」を講じること で両国が合意したと明らかにした。

欧州債務危機に対する懸念を背景に米国株の時価総額は今月に入り 1兆ドル以上が失われた。先週末時点でS&P500種採用企業の株価収 益率(PER)は13.1倍と、1954年以来の平均(16.4倍)を下回ってい る。

S&P500種の年初からの上昇率は4.6%。景気敏感株で構成される モルガン・スタンレー・シクリカル指数は2.5%上昇した。アップル は5.8%高、ニューモントは3.9%値上がりした。ボーイングは3.8%の 上昇。

クーパーは25%の大幅上昇。イートンの21日発表によれば、クーパ ー株1株当たり現金39.15ドルとイートンの株式0.77479株に交換する。 イートンの18日終値に基づけば、提示額は1株当たり72ドルに相当 し、18日のクーパー株終値を29%上回る。

フェイスブック安い

オンライン検索のヤフーは1%高。中国の電子商取引運営会社アリ ババ・グループ・ホールディングは、ヤフーが保有する約20%の自社株 を71億ドル前後で買い戻すことで合意した。

フェイスブックは11%安の34.03ドル。取引初日の18日は0.6%高だ った。IPO価格に基づく時価総額は過去1年間の利益の約107倍と、 S&P500種株価指数の採用企業のうちアマゾン・ドット・コムとエク イティ・レジデンシャルの2社以外全てを上回った。

JPモルガンは2.9%安。ジェイミー・ダイモン最高経営責任者 (CEO)は、日々の自社株買いプログラムを停止する方針を明らかに した。国際的な資本規則に対応する資金が必要なためで、チーフ・イン ベストメント・オフィス(CIO)部門のトレーディング損失が理由で はないと説明した。

原題:S&P 500 Has Biggest Gain in Two Months on China Stimulus Signals(抜粋)

--取材協力:Stephanie Ruhle、Corinne Gretler.

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