5月21日の米国マーケットサマリー:株反発、中国が成長促進示唆

ニューヨークの為替・株 式・債券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2812   1.2780
ドル/円             79.30    79.02
ユーロ/円          101.61   100.98


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種     12,504.48    +135.10   +1.1%
S&P500種         1,315.99    +20.77    +1.6%
ナスダック総合指数  2,847.21    +68.42    +2.5%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .29%        -.01
米国債10年物     1.74%       +.02
米国債30年物     2.81%      +0.00


商品 (中心限月)            終値   前営業日比  変化率
COMEX金(ドル/オンス) 1,588.70  -3.20    -.20%
原油先物   (ドル/バレル)   92.95  +1.47    +1.61%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、円が主要通貨の大半に対して 値下がり。日本銀行が今週の金融政策決定会合で、成長下支えや円 の押し下げに向け追加緩和を決定するとの見方が一部で広がった。

ユーロは対ドルで下げを埋める展開。ドイツのショイブレ財務 相が、ドイツとフランスはギリシャをユーロ圏にとどめるために 「必要なあらゆる措置」を講じると発言したことに反応した。ブラ ジル・レアルは大幅安。マンテガ財務相が、通貨安が景気の再浮揚 を後押ししていると述べたことが手掛かりとなった。インド・ルピ ーは対ドルで過去最安値を更新した。

シティグループの通貨ストラテジスト、アンドルー・コックス 氏は「サプライズで日銀が追加緩和を拡大しても、市場の反応は比 較的落ち着いたものとなり、長くは続かないだろう」と分析。「市 場の大方の予想は、政策の現状維持だ」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時14分現在、円はユーロに対し前週 末比0.3%安の1ユーロ=101円32銭。対ドルでは0.4%下落 し1ドル=79円31銭。ユーロはドルに対してほぼ変わらずの1ユ ーロ=1.2782ドル。一時0.4%超下げる場面もあった。

◎米国株式市場

21日の米株式相場は反発。S&P500種株価指数は2カ月ぶ りの大幅高となった。中国が成長促進を支援する姿勢を示したほか、 独仏当局者がギリシャのユーロ圏残留に取り組むと表明したことが 材料視された。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前営業日比1.6%高の1315.93。産業別10指数の中で は素材株やテクノロジー株、資本財株が特に堅調だった。

ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズのエリック・ティ ール最高投資責任者(CIO)は「最近の下落局面の後にはある程 度の上昇が必要だ」と指摘。「中国当局者の発言は刺激策を提供す る用意があることを示唆しており、明るい材料となっている。それ は世界経済にとって重要だ」と続けた。

中国の温家宝首相は成長促進に一層、焦点を絞ると語った。ド イツのショイブレ財務相は、フランスのモスコビシ財務相との会談 後、ギリシャをユーロ圏にとどめるために「必要なあらゆる措置」 を講じることで両国が合意したと明らかにした。

◎米国債市場

21日の米国債市場では、10年債利回りが過去最低付近で推移 した。ギリシャ総選挙後の政局行き詰まりが欧州債務危機の悪化を 招いていることを受け、独仏の財務相は戦略を議論する会談に臨ん だ。

米30年債利回りは昨年12月以来の低水準付近。ニューヨー ク連銀はこの日、18億ドル相当の長期債を購入した。22日以降に 実施される総額990億ドルの利付債入札を前に、記録的な低利回り で応札が鈍るとの観測から米国債は朝方に下げた。今週の入札では 発行額が22日の2年債と23日の5年債がそれぞれ350億ドル、 24日の7年債が290億ドルとなっている。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォー ド)の国債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「長期債への 需要が続いている」とし、「質への逃避を背景とした需要が続き、 今週の入札を下支えするだろう」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク 時間午後2時11分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01ポイント)上昇の1.73%。同年債(表 面利率1.75%、2022年5月償還)価格は1/32下落して100 6/32。利回りは一時、5bp上昇する場面も見られた。過去最低は 昨年9月23日の1.67%。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は3営業日ぶりに下落。中国が経済を 支援すると示唆したことや、独仏の当局者がギリシャをユーロ圏に とどめるために取り組む方針を示したことから、逃避先としての金 の需要が減退した。

中国の温家宝首相は、同国は「積極的な財政政策と慎重な金融 政策を実施しなければならない」と述べた。ドイツとフランスはギ リシャをユーロ圏にとどめるために取り組むことで合意した。欧州 の危機が深刻化するとの懸念を一因に、金は年初から1.4%値上が りしている。

TDセキュリティーズの商品戦略責任者バート・メレク氏(ト ロント在勤)は電話インタビューで、「株に買いが集まっている」 と指摘。「きょうは市場のムードが明るくなっており、リスクの高 い資産へと資金が流れている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物6月限は前週末比0.2%安の1オンス=1588.70ドルで終了。 16日には一時1526.70ドルと、年初来の安値を付けていた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は7営業日ぶりに上昇。中国が経済 成長に焦点を絞ると表明したことや、ゴールドマン・サックス・グ ループが原油の需給バランスはタイト化しつつあるとの見方を示し たことが背景。

中国の温家宝首相は、同国が経済成長に一層、焦点を絞ると語 った。週末に開かれた主要8カ国(G8)首脳会議はギリシャのユ ーロ圏への残留を求めるとともに、各国の成長押し上げを支持した。 ゴールドマンはリポートで、原油の下落の度合は正当化されないと 指摘した。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイ ン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ 氏は「中国の表明やG8の声明が原油の支えになっている」と指摘。 「原油はここまで大きく下げており、多くの経済指標が弱い内容で あることは既に織り込み済みだ。G8の声明は一段の緊縮策だけで なく、刺激措置も示唆している」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前 週末比1.09ドル(1.19%)高の1バレル=92.57ドルで終了。 1日以来の大幅上昇となった。年初からは6.3%値下がりしている。

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