米JPモルガン:自社株買い停止、配当は維持-CEO

米銀JPモルガン・チェースのジェ イミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は21日、日々の自社株買い プログラムを停止する方針を明らかにした。国際的な資本規則に対応す る資金が必要なためで、チーフ・インベストメント・オフィス (CIO)部門のトレーディング損失が理由ではないと説明した。

同CEOはニューヨークでの投資家向け会議でまた、四半期配当に 変更はないと述べた。アナリストからはCIO部門の損失についての質 問が集中した。同部門は3月31日以降に少なくとも20億ドル(約1600億 円)の損失を出している。

ダイモンCEOによると、JPモルガンは資本を「バーゼル3が目 指すと思われる水準」に引き上げることで監督当局と合意した。バーゼ ル3は国際的な銀行新規則で、世界の大手金融機関に自己資本比率の上 乗せを求める。ダイモンCEOは自社株買いを再開する意向だと述べた が時期は明言しなかった。

JPモルガンは同行の余剰資金の運用とリスク管理を担当していた CIO部門がどのようにして流動性の低い信用デリバティブ(金融派生 商品)投資を膨らませたかについて投資家および監督当局から説明を求 められている。ダイモンCEOは同件について、「隔絶した出来事」だ として、関連調査で意外な事実が明らかになる公算は小さいと述べた。

この問題が「JPモルガンにとって大打撃となるような結果を生じ させることはない」とし、「最終的な損失額についての心配ばかりして いるつもりなはい」と語った。

CIO部門が運用していたポートフォリオは期間が短く平均格付け 「AA」の資産で構成されていたとして、損失の核になった合成信用デ リバティブはポートフォリオの一部に過ぎないと説明した。損失につな がった資産の詳細については述べなかった。CIOには70億ドル相当の 含み益があるがこれを計上するには資産を売却する必要があり、それは 税金などの面で効率的でないと説明した。

原題:JPMorgan Halts Buybacks While Maintaining Payout, Dimon Says (1)(抜粋)

--取材協力:Christine Harper.

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