VWと別れたスズキ、提携候補はインド狙う伊フィアットか

イタリアのフィアットとインドのタ タ・モーターズは関係断絶に向かっているようだ。

両社は今月、これまで6年間続いていたインドでタタのディーラー を通じてフィアット車を販売する契約を打ち切った。IHSオートモー ティブなどによれば、これはアジア3位の自動車市場となったインド で、フィアットがスズキと提携を強化するための布石である可能性があ る。

フィアットとスズキはほぼ10年にわたり協力してきたが、こうした 関係を強化することでフィアットはインド市場での存在感を高めること ができる。インド自動車販売の42%を担うスズキにとってはフィアット のディーゼルエンジンに加え、中南米一の経済大国ブラジルなどの市場 でのディーラー網の恩恵にあずかる可能性があるという。

IHSインド部門のニューデリー在勤マネジングディレクター、デ ィーペッシュ・ラトール氏は、「フィアット、スズキ双方に有益な結婚 となりそうだ。可能性は限りない」と述べた。

米クライスラー・グループを傘下に収めたフィアットの米国での基 盤は大きく拡大したが、引き続きアジアでは成長機会を捉えていない。 同社の売り上げに占めるアジアの割合は2011年で約3%にすぎない。

ドイツのフォルクスワーゲン(VW)との提携解消を係争中のスズ キもフィアットも両社の提携の可能性については言及していない。ただ フィアットのセルジオ・マルキオンネ最高経営責任者(CEO)はアジ アでの提携は有益だとの認識は示している。

同CEOは4月26日のアナリストとの電話会議で、「協力をめぐる 一般的な話を除いては特にどことも話し合いはしていない」としながら も、「この問題では作業を続ける」と言明した。

スズキは昨年11月、VWが持つスズキ株の返還を求めて国際的な仲 裁手続きを開始。スズキ、VWともに相手方が提携の取り決めを破った と非難している。

原題:Fiat Seen Ripe to Court Suzuki as Ties With Tata Flounder: Cars(抜粋)

--取材協力:Sharang Limaye、Tommaso Ebhardt、萩原ゆき、David Rocks.

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