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中国人の富裕層、今後もオークションけん引へ-サザビーズ

競売大手サザビーズのウィリアム・ ルプレヒト最高経営責任者(CEO)は、中国の経済成長が鈍化しても 中国本土の顧客の重要性は低下していないとの見解を示した。

サザビーズによると、中国の経済成長が鈍化しても中国人による宝 飾品やワイン、時計、陶磁器の需要は今年の売上高を引き続き押し上げ る見通しだ。

ブルームバーグが14-15日にエコノミスト22人を対象に実施した調 査の中央値によると、世界2位の経済国である中国の今年の国内総生産 (GDP)伸び率は8.2%と見込まれている。予想通りなら1999年 の7.6%に次ぐ低い伸びとなる。2011年は9.2%だった。

ルプレヒトCEOは18日、サザビーズが香港で新設するギャラリー の開所前のインタビューで「当社の事業は富が創出される地域に敏感に 対応する傾向があり、中国は引き続きこの上なく重要だ」と説明。「中 国は年率13%というような猛烈な勢いの成長は持続できないかもしれな いが、富の創出はなお並外れており、われわれの世界で重要な部分を占 めている」と語った。

事業発展の大きな潜在性を秘めるこの地域への効果的な進出を目指 し、サザビーズは展覧会や個人による売買、ワインオークションに利用 するギャラリーをオープンした。

ギャラリーは面積1392平方メートルで、サザビーズとベルギーの宝 飾品メーカー、シュタインメッツ・ダイヤモンド・グループとのパート ナーシップ、サザビーズ・ダイヤモンズの常設サロンもある。

世界最大の市場

ルプレヒトCEOは、これまで香港では1年に2度、1週間のオー クションが開催されるだけだったが、ギャラリー開設により香港の潜在 顧客は年間300日間、サザビーズの作品にアクセスできるとの見通しを 示した。

ギャラリーには日本人アーティスト、草間弥生の作品が展示されて いる。草間はカボチャの彫刻などあらゆる物を水玉模様で飾る作風で知 られる。

サザビーズが2日に開いたオークションでは、ノルウェーの画家エ ドバルト・ムンク(1863-1944)の「叫び」がオークションでの美術品 の価格としては過去最高値の1億1990万ドル(約95億円)で落札され た。

ヨーロッパ美術財団(本部:オランダ)が3月に発表したリポート によると、中国は昨年、米国を抜き世界最大の美術品・古美術品市場と なった。中国本土と香港、マカオ、台湾でのオークションの売上総額は 昨年、98億ユーロ(現在のレートで約9900億円)に上った。

(バルフォー氏はブルームバーグ・ニュースの芸術・娯楽部門の記 者です。この記事の内容は同氏自身の見解です)

原題:Chinese Collectors Will Keep Driving Sales, Sotheby’s CEO Says(抜粋)

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