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景気対策期待、大きく膨らむ-4月の統計で目覚めた中国

中国の温家宝首相が景気支援にさら に焦点を絞ると表明したことで、政府が経済成長鈍化への対応を強化す るとの観測が広がった。

国営の新華社通信は20日、温首相が経済安定を一段と重視すると述 べたと報じた。新華社が伝えた首相発言ではインフレ懸念に触れた部分 はなかった。新華社が発行する21日付の中国証券報は1面で、中国が近 く刺激策を発表する可能性があると伝えた。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)は21日の調査リポートで、政府 首脳発言の変化は当局が「景気に対し深刻な懸念」を抱いており、「追 加対策を導入する用意がある」ことを示唆していると指摘した。4月の 貿易統計や工業生産、融資が予想を下回ったことから、中国人民銀行 (中央銀行)は半年で3度目となる預金準備率引き下げを12日に発表し た。

ムーディーズ・アナリティクスのエコノミスト、アラステア・チャ ン氏(シドニー在勤)は、「4月の統計が中国の目を覚ました。金融政 策と銀行貸し出しの拡大、インフラ整備の事業を進めることである程度 の刺激策が講じられるだろう」と述べた。

INGファイナンシャル・マーケッツのアジア担当チーフエコノミ スト、ティム・コンドン氏(シンガポール在勤)は、インフレ率が3% に低下すれば、人民銀が1年物の貸出基準金利を25ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)引き下げる可能性があると述べた。インフレ 率3%は「5月か6月の統計で示されると考えている」という。

指導部交代

BOAの陸挺エコノミスト(香港在勤)は人民銀が年内に3回の50 bpの預金準備率引き下げを実施すると予想。4月の統計で、依然とし て小幅ながら利下げの可能性も高まったと分析している。

ゴールドマン・サックス・グループは先週、今年の中国成長率見通 しを8.1%と従来予想の8.6%から引き下げた。4月の統計が予想以下だ ったことを受けて、シティグループやUBSなどの動きに追随した。

シティの沈明高氏(香港在勤)らエコノミストは20日のリポート で、今秋の中国指導部交代を控え「成長を安定化させるために金融・財 政・産業政策を組み合わせた取り組みが必要だ」と記した。

原題:Wen Growth Pledge Spurs Speculation of Stimulus Boost: Economy(抜粋)

--取材協力:Shamim Adam.

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