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米アトランタ連銀総裁:米当局はQE3の選択肢確保を

来日中のロックハート米アトランタ 連銀総裁は21日、米経済が欧州の景気悪化リスクに直面していることか ら、景気てこ入れで量的緩和の第3弾(QE3)である新たな債券購入 に着手する選択肢を米当局者らが確保しておく必要があるとの見解を示 した。

ロックハート総裁は都内で、QE3の「可能性を排除すべきだとの 見解が一部で広まっているかもしれないが」、「私はこの選択肢を検討 の対象から外すことはできないと思う」と発言。「QE3は適した条件 の下で効果を発揮する。しかし、そのような条件は現在は整っていない とみている」と説明した。

米連邦準備制度理事会(FRB)の一部当局者は、米経済成長が鈍 化するか、または経済見通しのリスクが増大すれば景気を維持するため の追加行動は正当化され得ると指摘。バーナンキFRB議長は4月25 日、現時点ではその必要性は認識していないと示唆しながらも、追加景 気刺激策の用意があると表明した。

ロックハート総裁は、「欧州の深刻な財政・金融面の緊張に加え、 リセッション(景気後退)ないし極めて緩やかな成長」などが原因で、 米経済の下振れリスクはやや強まったと分析。ただ、FRBは税政策や 労働者の不十分な職業訓練など、管轄外の要因から生じ得る経済問題に は対処できず、金融政策の効果には限界があると指摘した。同総裁は3 月、「リセッション的状況」ないし物価下落の恐れが生じればFRBの 資産購入が正当化される可能性があるとの見解を示した。

今年、連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権を持つ同総裁は、 「現在の経済指標は引き続きまちまちだ」とした上で、「個人消費は伸 び続け、製造業は拡大している。その一方で企業投資は最近鈍化してお り、雇用創出のペースは減速している」と分析。予想可能な将来のイン フレ率はFRB目標の2%前後となり、「成長は向こう数年間、緩やか なペースにとどまる」と予想していると語った。

原題:Lockhart Says Fed Shouldn’t Rule Out New QE Amid European Risks(抜粋)

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