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独仏首脳、危機戦略練り直し-G8踏まえてEU首脳会議準備

ドイツのメルケル首相とフランスの オランド大統領は今週、ユーロ圏の危機対応策の修正を協議するために 首脳会談に臨む。主要8カ国(G8)首脳の救済戦略をめぐる意見相違が 露呈する中で、ギリシャはユーロ圏離脱につながりかねない方向に進 み、スペインの財政状況も悪化している。

ショイブレ独財務相は21日、欧州連合(EU)の臨時首脳会議を23日 に控えて、就任したばかりのモスコビシ仏財務相とベルリンで初めて会 談し、ユーロ圏の問題を討議する。独仏首脳は、成長を刺激したいオラ ンド大統領の要望と歳出削減を優先したいドイツの立場との妥協点を探 る。

ショイブレ財務相は20日付の独紙ビルト日曜版とのインタビュー で、「フランスが大統領の交代に伴い新たな戦略を提示したいと望んで いることをわれわれは皆、非常に歓迎している。ドイツ政府はいかなる 協議にも応じる用意がある」と発言。ただ、債務を増やす措置は認めら れないとくぎを刺した。

6月17日の再選挙を控えて、救済合意を是認する政党と反対する政 党への支持が拮抗(きっこう)するギリシャに対して、G8首脳は19 日、ユーロ圏残留を促す首脳宣言を採択して閉幕した。一方、スペイン は、借り入れコストがギリシャとアイルランド、ポルトガルが支援要請 を余儀なくされた水準に近づき、2011年の財政赤字の国内総生産 (GDP)比率を引き上げざるを得なくなった。

G8で孤立したドイツ

キャンプデービッドで開かれた主要国首脳会議(サミット)では、 あらためて成長も重視すべきだと提唱するオランド大統領や英国のキャ メロン首相にオバマ米大統領も同調し、新たな支出に抵抗するメルケル 首相の孤立が際立った。首脳宣言には「適切な政策は各国にとって同じ ではない」という表現が盛り込まれた。

EUの非公式臨時首脳会議が近づく中で、フランスのエロー首相は 仏紙リベラシオンに対し、ギリシャにかかわるいかなる潜在的解決策も 退けるべきではないと強調。欧州の指導者らは、欧州中央銀行 (ECB)からの国家の資金借り入れを認める可能性などを含めて排除 すべきではないと訴えた。

原題:Euro Crisis Resolution Sought by France-Germany Following G-8(抜粋)

--取材協力:Flavia Krause-Jackson、Tony Czuczka、Paul Tugwell、Emma Ross-Thomas、Robert Hutton.

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