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ユーロ下落見込むヘッジファンドの賭け、過去最大に

ユーロは世界恐慌以降で最悪の金融 危機やギリシャとアイルランド、ポルトガルの救済、金利低下といった 状況を乗り越えてきた。しかし投資家は今、ギリシャがユーロ圏から離 脱すればユーロ相場が長期の平均水準を上回って推移するのは難しいと の見方を、これまでにないほど強めつつある。

米商品先物取引委員会(CFTC)が18日発表したデータによれ ば、ユーロ下落から利益を上げることを目指すヘッジファンドや他の大 手投機家のポジションが先週、過去最大となった。ヘッジファンドなど は、こうしたポジションを昨年11月以降で最も低い水準まで減らしてい た。オプション市場でも、ユーロのプット(売る権利)のコール(買う 権利)に対するプレミアムは3月時点の2倍余りとなった。

欧州が金融と政治の混乱に見舞われてきた期間のほとんどで、ユー ロは1999年1月の導入以降の平均を上回ってきた。メルケル独首相が通 貨同盟の機能を維持するとの信頼が投資家の間にあったためだ。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめた外為取引機関大手の調査によれば、その 過半数は、ギリシャなど経済力の弱い国であっても、ユーロ圏を離脱す ればさらなる離脱を引き起こし、ユーロ下落を招きかねないと予想して いることが分かった。

ドイツ銀行のG10為替ストラテジー世界責任者、アラン・ラスキン 氏(ニューヨーク在勤)は14日の電話取材に対し、「金融市場が強く恐 れているのは、一国の離脱が最後になるとは限らないということだ」と 指摘。「一国が離れれば、その国の経済がいかに弱くても、それがユー ロを強くさせる道とはならないだろう」と述べた。

相場見通し

大手機関の年末時点のユーロの対ドル相場見通しは、平均で1ユー ロ=1.28ドル。UBSは1.15ドル、HSBCは1.44ドルを予想してい る。年初来高値は2月24日の1.3487ドルだった。日本時間5月21日午 前11時38分現在は、前週末比ほぼ変わらずの1.2798ドルで取引されてい る。

CFTCによれば、シカゴマーカンタイル取引所(CME)国際通 貨市場(IMM)の15日時点のユーロ・ドル先物取引非商業部門のユー ロポジションは、差し引き17万3869枚の売り越し。4月の7万9480枚か ら増加すると共に、1月に記録したこれまでの過去最大17万1347枚を上 回った。

原題:Hedge Funds Rebuild Euro Bear Bets on Greek Exit Banks Weigh (1)(抜粋)

--取材協力:Mariko Ishikawa.

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