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米連邦準備制度はウォール街よりも楽観的-12年米成長見通し

ピアポント・セキュリティーズのチ ーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏はこれまで、米連邦準 備制度が米景気の改善を控えめに見ていると冷笑してきた。ところが同 氏の今年の米成長率見通しは2.6%と、米当局の予想である2.4-2.9% の中間値を下回っている。

これはスタンリー氏に限ったことではない。米民間調査会社ブル ー・チップ・エコノミック・インディケーターズが今月まとめた55人の エコノミストの予想中央値は2.3%だった。55人のうち39人の予想は、 連邦公開市場委員会(FOMC)のいわゆる中央傾向の下限を下回っ た。中央傾向は、FOMCメンバー17人の経済予測から最も高い予想と 最も低い予想を3つずつ除いたもの。JPモルガン・チェースのマイケ ル・フェロリ氏、ムーディーズ・キャピタル・マーケッツ・グループの ジョン・ロンスキ氏、ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのジョ ン・シルビア氏はいずれも、成長見通しに関して当局者よりも慎重だ。

スタンリー氏は、米当局が経済成長予想では楽観的なのに、労働市 場やインフレに関しては比較的弱気と一貫性がないことが金融政策の予 想を困難にしていると説明。金融当局者らが完全雇用の目標を重視する 程度を自分は過小評価していたと述べた。米当局は先月、「高止まりし ている」失業率の引き下げなどを目指し借り入れコストを少なくと も2014年の遅い時期まで「異例の低水準」に据え置く計画をあらためて 表明した。

利上げ予想先送り

かつてリッチモンド連銀で調査を担当していたスタンリー氏は、以 前は早ければ昨年中に利上げがあるとみていたが、現在は引き締めは恐 らく来年半ばになると予想。「私はあり得ないことを考え時間を無駄に していた」とした上で、「彼らはより長く成り行きにまかせ、かつてな いほどのインフレ加速を容認する意向だ」と指摘した。

先月のFOMC会合の議事録によると、当局者らは4月に経済見通 しを引き上げたが、自らの予測は不確かなどとして、14年まで金利を低 水準に据え置く従来方針を変更する理由は見当らないと判断した。

ムーディーズ・キャピタル・マーケッツ・グループのチーフエコノ ミスト、ロンスキ氏は、「彼らは矛盾したことを言っているようだ」と 指摘。「当局は投資家に、たとえ予想外の景気の上振れがあったとして も、必ずしも金融政策の引き締めの検討を始めるわけではないことを分 からせようとしているのかもしれない」と説明した。

ロンスキ氏は、この結果、長期と短期の金利は低水準にとどまり、 「より確実な景気回復の実現が促進される」可能性があると分析した。 今年の米成長率は2.2%と予想した。

原題:Fed Proves More Bullish Than Wall Street Forecasting U.S. Growth(抜粋)

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