ヘッジファンドの商品買い越し、今年の最低水準に減少

ヘッジファンドによる商品相場上昇 を見込む買い越しが、今年の最低水準まで落ち込んだ。ギリシャがユー ロ圏を離脱するとの観測が高まり、世界の経済成長が鈍化し銅や大豆な ど原材料の需要が後退するとの見方が広がっている。

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、資産運用会 社による米国の商品18銘柄の先物とオプションの買い越しは15日終了週 に15%減少し61万6841枚と、昨年12月27日以来の低水準となった。金の 買い越しは2週連続で減少し2008年12月以来の低水準となり、銅の買い 越しは69%減と、過去5週間で最大の落ち込みを示した。綿花について も過去5年で最も弱気な姿勢が示されている。

欧州債務危機の悪化で世界の株式市場では今月に入って約4兆ドル の時価総額が失われている。米格付け会社ムーディーズ・インベスター ズ・サービスは17日、スペインの銀行16行の格付けを引き下げた。ギリ シャが欧州経済通貨同盟(EMU)から初めて離脱するとの見方を背景 に、フィッチ・レーティングスはギリシャの信用格付けを引き下げた。 中国政府のデータによると、同国の4月の新築住宅価格は、調査対象の うち過去最多の都市で値下がりした。中国は世界最大の金属消費国。

約90億ドル相当の資産運用を手掛けるスプロット・アセット・マネ ジメント(トロント)を運営するエリック・スプロット氏は「商品相場 の見通しは良好ではない」と指摘。「世界経済は鈍化している。中国の 成長率は軟化し、欧州ではリセッション(景気後退)が予想されるかど うかを議論する余地さえない」と述べた。

商品24銘柄で構成するS&P・GSCIスポット指数は先週2%低 下。週間ベースで3週連続で下げ、昨年9月以降で最長の下落となっ た。

原題:Investors Least Bullish in 2012 as Crisis Escalates: Commodities(抜粋)

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