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ナスダック:お粗末なシステム設計でフェイスブック取引遅延

米国2位の証券取引所を運営するナ スダックOMXグループのロバート・グレイフェルド最高経営責任者 (CEO)は20日、新規株式公開(IPO)の初値を算出するソフトウ エアの「お粗末な設計」により、上場初日(18日)のフェイスブック株 の取引開始が遅れたと説明した。

同CEOは記者との電話会議で、初値を決定するコンピューターシ ステムが注文の取り消しや変更の殺到により不具合が生じたと語った。

この日の取引障害は、3月の米電子証券取引所バッツ・グローバ ル・マーケッツの自社IPO取り下げの悪印象を拭い去ろうと努めてい た米国の証取界にとっても新たな打撃となった。ナスダックの障害が一 因となって投資家の間に失望が広がり、フェイスブックの株価は一 時18%高を付けたものの、終値は0.6%高にとどまった。

ナスダック取締役会は19日、フェイスブックIPOの問題を協議。 その翌日、グレイフェルドCEOは「これはわれわれの最良の時ではな かった」と語った。またCEOの職は揺るがないかとの質問に対し、 「それを心から期待する」と述べた。

SEC調査へ

米証券取引委員会(SEC)はこの取引を調査する方針を表明。フ ェイスブックの広報担当、ジョナサン・ソー氏はこの問題に関するコメ ントを控えた。

上場初日の18日、フェイスブック株価は一時45ドルを付けたが、結 局IPO価格の38ドルを23セント上回る水準で引けた。IPO価格に基 づく時価総額は1042億ドル。初日の出来高は5億8300万株だった。

事情に詳しい複数の関係者によると、IPO引受業務を担当した金 融機関はフェイスブック株価が38ドルを割り込まないよう買い支えた。 取引が非公開であることを理由に関係者の1人が明らかにしたところに よれば、これらバンカーらは、ナスダックの約定の通知が遅れている 間、株価を支えたという。

フェイスブックの取引は現地時間午前11時に始まる予定だった。 同11時7分ごろ、ナスダックは電話会議で市場参加者に対し、取引開始 を遅らすと通知。電話会議に参加していた関係者2人は匿名を条件に、 最初の取引は11時半ごろ始まったが、その直前までナスダックから具体 的な説明は全くなかったと語った。

原題:Nasdaq CEO Says ‘Poor Design’ in IPO Software Delayed Facebook(抜粋)

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