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米国債(18日):下落、買い過ぎ感が台頭-来週の入札控え

米国債相場は下落。10年債利回りは 過去最低付近から上昇した。来週の利付き国債入札(発行総額990億ド ル)を控え、このところの上昇は行き過ぎとの見方が広がった。

10年債は週間ベースでは9週続伸と、1998年以来の長期上昇局面。 今週は格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがスペイン の銀行16行の格付けを引き下げたほか、フィッチ・レーティングスはギ リシャを格下げした。10年債利回りはこの日、一時上げを消す場面もあ った。週末を控えショート(売り持ち)ポジションの持ち越しを避けた いとの思惑から買いが入った。

三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス 氏(ニューヨーク在勤)は「不安に駆られた取引が根強く見られる」と し、「ショートポジションを抱えている人であれば、週末を持ち越した くはないだろう」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の1.72%。同年債(表面利率1.75%、2022年5月償 還)価格は7/32下げて100 8/32。

利回りは一時4bp上昇した。一方で1.6937%に下げる場面もあ り、昨年9月23日に付けた過去最低の1.6714%に近づいた。週間では12 bp下げた。

30年債利回りは2bp上昇し2.81%。一時は6bp上げる場面があ った。

9週連続高

10年債が前回9週続伸となったのは1998年10月2日終了週までの9 週間。当時はアジア各国の通貨下落やロシアのデフォルト(債務不履 行)、ロングターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)の破綻で 安全を求める動きが強まった。

10年債利回りは3月16日の2.29%から57bp下げている。バンク・ オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれば、この期間の米 国債のリターン(金利再投資を含む)は3.2%。一方でS&P500種株価 指数はマイナス7%となっている。

来週22日からの入札での発行額は、2年債と5年債がそれぞれ350 億ドル、7年債が290億ドルとなっている。

宏泰人寿保険の債券投資責任者、ケビン・ヤン氏(台北在勤)は 「需要は低下する可能性がある」と分析。「割高な水準だ。米経済はそ れほど弱くはない。安定した状態だ」と指摘した。また同氏は、前日に 米国債の保有高を減らしたことを明らかにした。

米経済見通し

ブルームバーグ・ニュースが銀行や証券会社を対象に実施した調査 によれば、米経済の今年の成長率は2.3%と、昨年の1.7%から加速する 見通しだ。一方でユーロ圏については、マイナス0.3%になると見込ま れている(前年はプラス1.5%)。

セントルイス連銀のブラード総裁は17日、今年の経済統計の内容は 予想よりも良好に推移していると指摘、2013年遅くまでに利上げに踏み 切るとの予想を示した。同総裁は今年の連邦公開市場委員会 (FOMC)で投票権を有する。

ニューヨーク連銀はこの日、オペレーション・ツイスト(ツイスト オペ)の一環として、2020年8月から22年2月に償還期限を迎える米国 債49億ドルを買い入れた。

原題:Treasuries Fall as Yields Damp Demand Before Auctions Next Week(抜粋)

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