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スペイン市中銀の3月不良債権率は8.37%に上昇-中銀報告

スペインの銀行融資に占める不良債 権比率は3月に上昇した。同国経済がリセッション(景気後退)入りす る中、銀行の保有不動産の整理に力を入れる政府の取り組みは対象が限 定的すぎるとの懸念が強まった。

スペインの銀行の融資全体に占める不良債権の比率は3月に8.37% と、2月の8.30%(改定値)を上回った。スペイン銀行(中央銀行)が 発表した。これは1994年8月以来の高水準。第1四半期に不良債権化し た融資は前年同期から90%増加した。2月の不良債権は速報値の1438 億2000万ユーロから41億5000万ユーロ増加した。

スペイン政府は今月11日、支払遅延が生じていない不動産関連融資 について、銀行に貸し倒れ引当金として約300億ユーロの積み増しを課 す方針を発表。2月に命じた約540億ユーロの引当金や資本の積み増し をさらに引き上げた。国際通貨基金(IMF)によれば、同国の失業率 は24%を超え、今年の経済成長率はマイナス1.8%となる見込み。アナ リストは、景気失速により不動産以外の資産にも損失が広がると見てお り、銀行の引当金積み増しを政府が一段と引き上げる必要があるとして いる。

サクソバンクの主任エコノミスト、ステーン・ヤコブセン氏は「景 気が悪化するとともに、銀行は経済活動の減速と失業率の上昇にますま す備えて行かねばらなない」と指摘。「解決に至る第一歩は問題の規模 を把握することだが、まだそれすらできていない」と述べた。

原題:Spanish Banks’ Bad Loans Worsen as Recession Bites: Economy(抜粋)

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