NY外為:ユーロが一時4カ月ぶり安値、独財務相発言で

18日のニューヨーク外国為替市場で はユーロが一時、対ドルで4カ月ぶり安値をつけた。ショイブレ独財務 相が金融市場の混乱はあと2年続く恐れがあると述べたのが嫌気され た。週間ベースでは3週連続で対ドルで下げた。

ユーロはテクニカル指標で最近の下落が行き過ぎであることが示唆 されたため、米市場では堅調な場面が目立った。ドルと円は週間ベース でそれぞれ主要通貨の大半に対して上昇。投資家の安全性を求める動き が影響した。ユーロは対円で4週連続安。米国では主要8カ国(G8) 首脳会議が18日に開幕する。

みずほフィナンシャル・グループの米通貨セールス担当責任者、フ ァビアン・エリアソン氏(ニューヨーク在勤)は「今週は欧州の金融情 勢が激しく変動し、それが圧力となった。しかしやや弱まりも見える」 と指摘。「オーストラリア・ドルやニュージーランド・ドルなど資源国 通貨が下落した。守りの姿勢が強まり、高リスクが解消される際に通常 見られる動きだ」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで0.7%高の1ユ ーロ=1.2780ドル。一時は0.4%安の1.2642ドルと、1月16日以来の安 値まで売り込まれた。週間ベースでは1.1%下落。ユーロは対円で前日 比0.3%高の1ユーロ=100円98銭。週間ベースでは2.2%下落。円は対 ドルで上昇。朝方の下げから戻し、一時は1ドル=79円ちょうどと、2 月17日以来の円高・ドル安水準をつけた。

円のロングポジション

ドイツ銀行のG10為替ストラテジー世界責任者、アラン・ラスキン 氏は、「短期的な投資家にとってユーロ売り・ドル買いが明確なポジシ ョニングだ。円に関しては売り持ちを縮小せざるをなくなり、緩やかな ペースで買い持ちを積んでいる状況だ」と述べた。

商品先物取引委員会(CFTC)が発表したヘッジファンドなどの 大口投資家による建て玉明細によると、15日に終了した週にユーロの売 越幅は17万3869枚と、1999年のユーロ導入以来で最高だった。円の売越 幅は3万4315枚と前週の4万1093枚から減少した。

オーストラリア・ドルとニュージーランド・ドルは対ドルと対円で 下落。豪ドルは対米ドルで0.6%安、対円では0.9%値下がりした。NZ ドルは対ドルで1.2%安、対円では1.5%下落した。

ショイブレ財務相

ショイブレ財務相はフランスのヨーロッパ1ラジオが18日放送した インタビューで、「12カ月か24カ月後には金融市場が落ち着くだろう」 と話した。

格付け会社フィッチ・レーティングスは17日、ギリシャの信用格付 けを「CCC」と、従来の「B-」から引き下げた。フィッチは同資料 で、「5月6日の総選挙での『反緊縮』政党の躍進とその後の連立工作 の失敗」は欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)による同国救済 への「国民と政治の支持が欠如していることを明確にした」と分析し た。

また、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは17 日、スペインの銀行16行の格付けを引き下げた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数は ユーロが過去1年で5%安。一方、円は9%上昇、ドルも6.8%上げ た。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル指数は0.4%低下して81.084。同指数は前日まで14日連続で上昇して いた。

今週の円は主要16通貨すべてに対して上昇した。

原題:Euro Reaches Four-Month Low as Schaeuble Says Crisis May Last(抜粋)

--取材協力:Kristine Aquino.

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