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今日の国内市況(5月18日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場は 以下の通り。

●日本株今年最大の下げ、スペインや米統計懸念-11年ぶり7週続落

東京株式相場は大幅反落し、日経平均株価、TOPIXともこと し最大の下落となった。ギリシャ情勢の混乱が波及し、スペインの債 務懸念が高まったほか、米国経済統計の低調でリスク資産圧縮の動き が鮮明化した。対ドル、対ユーロでの円高も警戒され、輸出や金融を 中心に東証1部33業種は全て安い。

TOPIXの終値は前日比21.62ポイント(2.9%)安の725.54、 日経平均株価は同265円28銭(3%)安の8611円31銭。両指数は週 間で米同時多発テロ前後の2001年9月以来、約11年ぶりに7週連続 で下げた。

三菱UFJ投信株式運用部の内田浩二チーファンドマネジャーは、 ギリシャがユーロ圏から離脱し、金融システム不安につながるという 「最悪のシナリオを想定して投資家は動いている」と指摘。海外投資 家が資金を日本株から撤退する動きが加速しており、「国内機関投資家 も海外勢が戻ってくるのを待っている。この状況で買う投資家はいな いだろう」と話していた。

●債券上昇、長期金利9年ぶり低水準-欧州債務危機や円高・株安

債券相場は上昇。欧州債務危機がギリシャの政局混迷からスペイ ンに飛び火し、米国景気の先行き懸念も浮上したため、比較的安全な 日本国債に資金が流入した。長期金利は約9年ぶりの水準まで下げた。 もっとも、高値警戒感もあり、相場は午後に上げ幅をやや縮小した。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長 は「海外債券市場の強い地合いを受け、投資家の買いが入っている。 日銀の各種国債買い入れオペが札割れになり、来週の金融政策決定会 合が注目される。海外勢による短いゾーンへの買いに加え、銀行勢の 買いもあるので、日銀には売りたくないという状況なのだろう」と語 った。

現物債市場で長期金利の指標とされる新発10年物の322回債利回 りは同2.5ベーシスポイント(bp)低い0.82%で取引を開始。午前10 時前に3bp低い0.815%と、2003年7月1日以来の水準に低下した。 ただ、午後は2bp低い0.825%まで低下幅を縮めた。5年物の104回 債利回りは0.215%と10年10月以来の低水準を記録。午前10時前か らは2bp低い0.22%を中心に推移した。

●ユーロが対ドルで年初来安値に接近、欧州不安-ドル円は79円前半

東京外国為替市場ではユーロが続落。対ドルでは1月に記録した 年初来安値に接近し、対円でも2月以来の安値を付けた。ギリシャ情 勢の行方やスペインの金融システムに対する懸念が強く、ユーロは午 後に一段安となった。

一方、ドル・円相場は3カ月ぶりのドル安・円高水準となる1ド ル=79円前半でもみ合い。世界的に株安が進む中、やや円高に振れる 場面も見られたが、リスク回避に伴うドル買いの動きもあり、日中は 79円20銭を下値に26銭の値動きとなった。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作シニア為替・債 券ストラテジストは、ギリシャについて、最終的にユーロ離脱という テールリスクはどうにか回避されるとみているが、「そうは言っても再 選挙後にどのような政権が誕生し、その後EU(欧州連合)とどのよ うな交渉が始まってどのような結論になるのか、誰も断言できない」 と指摘。「先が読めなくなっていることが不確実性の増大イコールリス クオフ(回避)という流れになっている」と語った。

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