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中国:次の輸出品目はベンチャーキャピタル-米国に賭ける

米エンパワー・マイクロ・システム ズは先月、カリフォルニア州サンタクララの新興の起業支援会社、イノ スプリング(創源)にとって初の支援先企業の1社となった。そのイノ スプリングを支援するのは主に中国人投資家だ。

エンパワーへの支援決定から2週間足らずで、イノスプリングは5 月の上海への出張準備のために中国を拠点とするベンチャーキャピタ ル22社と会議を用意した。エンパワーのジョン・ボナノ社長は「われわ れに代わって機能するこうしたネットワークを持つことは非常に貴重 だ」と話す。

中国をビジネス上の最重要地域と位置付ける米ハイテク新興企業が 増える中、新興企業に投資したり中国本土への事業拡大を後押しする中 国人投資家が増えている。ブルームバーグ・ビジネスウィーク誌(5 月21日号)が伝えた。

ダウ・ジョーンズ・ベンチャーソースによると、中国のベンチャー キャピタル会社は昨年、米企業28社を支援し、その数は2年前のほぼ倍 になった。中国の経済成長と政府のハイテク企業誘致願望がより多くの 案件を生む環境を整えたと、同国でベンチャー投資家向けに助言業務を 手掛けるゼロ2IPOグループの創業者、倪正東氏は語る。

中国との絆

こうした活動の大半は、イノスプリングのユージーン・チャン(張 于慶)社長のような海外で財産を築いた中国生まれの起業家が中心だ。 中国のマサチューセッツ工科大学(MIT)と呼ばれることもあるエリ ート校、清華大学を卒業したチャン氏は、米サンマイクロシステムズと シスコシステムズで勤務した後、2002年にシリコンバレーで半導体会社 ジェダ・テクノロジーズを設立した。

チャン氏は、中国の起業家は「新興企業としてだけでなく、投資家 としてもシリコンバレーの生態系に組み込まれつつある」と述べた。

エンパワーの創業者は欧米の出身だが、イノスプリングの支援先企 業の大半は既に中国と関係を持つと、携帯用ウイルス除去ソフトメーカ ー、トラストゴー・モバイルの創業者シューヤン・リ氏は話す。「わた したちは米国企業になろうとしているが、私には中国と深いつながりが あるため両市場をカバーできる」と言う。

イノスプリングが現在支援する企業は20社余りで、最終的にこの数 を倍に増やす計画。シリコンバレーで足場を築くことで、中国生まれの 起業家を通じて中国本土との関係を強化できると、支援を受ける企業は みている。

原題:China’s Next Export Is Venture Capital as Investors Bet on U.S.(抜粋)

--取材協力:Josh Friedman.

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