BRICs株、弱気相場入りでも割安感なし-IVAドボー氏

ブラジルとロシア、インド、中国の 株価指標であるMSCI・BRIC指数が弱気相場入りし、これら新興 国の株価は世界の株価に対して2009年以来の割安水準となった。

しかし、IVAワールドワイド・ファンド(運用資産97億ドル= 約7700億円)を運用するシャルル・ドボー氏は、この水準ではまだ新興 国株を買い増すのに十分割安ではないとみている。同ファンドは2008年 の開始以降、MSCI世界指数のパフォーマンスを29ポイント上回って いる。

ドボー氏は16日の電話インタビューで、「当分BRICsに関して は何もない」と発言。さらに10-20%下落するのを待って、これら株式 の購入に動くという。

同氏は、ブラジルと中国の大手企業は株主より自国政府の利益を優 先しているとしたほか、ロシアは投資するには法治体制が脆弱(ぜいじ ゃく)過ぎ、インド企業は利益の伸びが鈍化しているとの認識を示し た。また、収益見通しが非常に良いBRICsの企業は、過去の記録や 同業と比較して既に割高だと付け加えた。

BRICs経済は先進国の3倍余りのペースで拡大したが、これら 諸国の株価の年初来高値水準からの下げは欧米株よりも大きい。ドボー 氏の懸念は、その理由の一端を説明している。調査会社EPFRグロー バルによれば、BRICs株式の投資信託からは10週連続で資金が流出 し、その額は16日までに約5億ドルとなった。

MSCI・BRIC指数は香港時間午前11時28分(日本時間午後0 時28分)現在、前日比1.1%安。3月2日の高値からは21%下落した水 準となっている。

原題:BRIC Bear Market Not Cheap Enough for Charles de Vaulx’s IVA (1)(抜粋)

--取材協力:Henry Meyer、Jason Corcoran、Christine Jenkins、Denyse Godoy、Ney Hayashi、Weiyi Lim.

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