日銀の国債買い入れ(輪番オペ)が札割れ、6年ぶり-1年以下で

日本銀行が午前の金融調節で実施 した国債買い入れ(輪番オペ)では応札額が予定額を下回る札割れが 6年ぶりに発生した。

日銀発表によると、残存期間1年以下のオペでは予定額3100億円 に対して、応札額が1747億円にとどまり、全額を落札した。一方、残 存期間1年超10年以下のオペでは予定額2500億円に対して、1兆 1920億円の応札があり、2506億円を落札した。同オペは毎月1.8兆円 の国債を購入している。

同オペで札割れとなったのは2006年2月22日以来。現在のよう に残存期間別の買い入れとなった09年2月以降では初めて。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊債券ストラテジ ストは、今回の札割れについて、「やや想定外だ。投資家は運用しない といけない資金が潤沢で、海外勢の需要も増加。証券会社も投資家が 買ってくれるものをわざわざ日銀に売らなくなっている」と説明。欧 州懸念を背景に国債需要の強さがあらためて示され、今後の同オペや 金融調節の対応に注目しているとの見方も示した。

一方、16日実施の日銀資産買い入れ等基金における国債買い入れ オペでは、包括的な金融緩和策の一環として10年10月に同基金を導 入してから初めて札割れとなった。オペ当日に新発2年国債利回りが

0.1%を下回った影響も出た。稲留氏は「基金オペの札割れは下限

0.1%という制度上の問題がある」と説明した。

日銀は来週22、23日に金融政策決定会合を開催する。前回4月末 の会合では追加緩和が決定されており、緩和観測は高まっていない。 みずほ証券の河上淳マーケットエコノミストコメントは「先月に緩和 したばかりなので、基本的には様子見になると思うが、海外環境の不 透明感が強くなっているので、何かあれば、相当可能性は低いと思う が、動くかもしれない」と話した。

--取材協力 石川茉莉子 Editor: 山中英典、青木勝

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