来週のNY原油:56%が下落を予想-過剰在庫解消なし

来週のニューヨーク原油先物相場は 下落するとの見方が優勢だ。シーウェイ・パイプラインの油送先変更は 過剰在庫の解消につながらないとの見方が多い。

ブルームバーグ・ニュースがアナリスト34人を対象に実施した調査 では、19人(56%)が来週の原油先物相場が下落すると予測。上昇を予 想したのは9人(26%)、ほぼ変わらずの予想は6人だった。前回 は48%が下落するとみていた。

カナダのエンブリッジと米エンタープライズ・プロダクツ・パート ナーズは17日、パイプラインの油送先を変更する作業を完了した。今週 末からウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の受け渡 し地点であるオクラホマ州クッシングからメキシコ湾岸への輸送を開始 する予定。米原油在庫は22年ぶりの高水準にまで積み上がり、国内生産 が増加しているためクッシングの在庫は11日終了週に過去最高水準まで 増えた。

グッゲンハイム・セキュリティーズ(ニューヨーク)のアナリス ト、トーマス・リナルディ氏は「シーウェイの油送先変更はWTIのプ ラス要因にはならない。生産が増えており、過剰在庫を解消しようとす る試みを圧倒している」と述べた。

エンブリッジとエンタープライズが17日発表した資料によると、シ ーウェイ・パイプラインは全長880キロメートル、太さ76センチメート ルで、日量15万バレルを油送できる。2013年1-3月期(第1四半期) には40万バレル以上に増やす。

先週の原油在庫は213万バレル増えて3億8160万バレルとな り、1990年以来の高水準。クッシングの在庫は100万バレル増の4510万 バレルと、04年にエネルギー省が統計を取り始めて以降で最高水準に達 した。

04年4月の調査開始以降、相場の方向性を正しく予測した確率 は49%となっている。ブルームバーグは翌週の原油価格について、石油 アナリストとトレーダーに見通しを尋ねる調査を毎週木曜日に実施して いる。

原題:Oil May Fall as Seaway Insufficient to Ease Glut, Survey Shows(抜粋)

--取材協力:Grant Smith、Aaron Clark、Mark Shenk、Christian Schmollinger、Winnie Zhu、Yee Kai Pin、Ann Koh、Pratish Narayanan.

淡路毅 +81-3-3201-2107 tawaji@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE