初の海外衛星搭載、H2A打ち上げ成功-宇宙ビジネスに弾み

韓国と日本の衛星を搭載したH2A ロケット21号機の打ち上げ成功が18日未明に確認された。日本のロケッ トによる、海外の商業衛星の打ち上げは初めて。今回の成功を受け、三 菱重工業が海外で事業展開を進める日本のロケット関連ビジネスに弾み がつきそうだ。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が同日発表した資料によると、 種子島宇宙センターから同日午前1時39分に打ち上げられたロケットは 正常に飛行し、打上げ後、約16分3秒に韓国の多目的実用衛星3号機を 分離した。また、日本の第1期水循環変動観測衛星「しずく」を約22 分59秒に分離したことを確認したとしている。

三菱重工はこれまで、ロケットによる商業衛星の打ち上げビジネス として、欧米やアジアなどの海外顧客に受注活動を行ってきた。同社が 公表した資料によると、100件以上の引き合いがあったが、受注は今回 の1件だけにとどまっている。

すべて国産技術で構成されているH2Aロケットは今回で15回連続 の成功となる。これにより日本が高水準のロケット打ち上げ技術を保有 していることを証明したことになり、海外での受注拡大を目指す日本連 合としてはこの成功事例の積み上げで今後の受注商談を有利に運びたい 考え。

H2Aは2001年に初号機を打ち上げて以来これまで計21機が打ち上 げられた。日本で最初の衛星打ち上げが行われたのは1975年。日本のロ ケットの国産技術の100%化はH2Aの前のモデルとなるH2の打ち上 げの1994年から。

H2Aロケットの打ち上げ事業は13号機目から、三菱重工業に移管 され、JAXAは打ち上げに伴う飛行安全確保業務やカウントダウン時 の総合指揮業務といった安全監理業務などを担当している。

JAXAと三菱重工は、海外からの受注を拡大させ、衛星打ち上げ をビジネスとして確立させる方針。今後は、衛星打ち上げにより有利に なるような改良をエンジンに加え、同時に経費削減にも努め、競争力を 高めて海外での顧客確保を目指す。

古川元久・宇宙開発担当相は同日、今回の打ち上げ成功について、 成功率が95.2%になったとして「わが国のロケット技術の信頼性の高さ を確認することができた」と指摘し、さらに「韓国の衛星を打ち上げる ことができたことは喜ばしい」などとするコメントを発表した。

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