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米ゴールドマン:フェイスブックIPOで870億円を手に

米ゴールドマン・サックス・グルー プと同社が運営するファンドは、ソーシャル・ネットワーク・サービス (SNS)最大手の米フェイスブックの新規株式公開(IPO)で持ち 株の約半分を売り出し、10億9000万ドル(約870億円)を手にした。

ゴールドマンと同社のファンドは、保有する6590万株のうち2870万 株を、仮条件の上限である1株当たり38ドルで売却。ゴールドマン単独 では618万株を売り出し2億3500万ドルを得た。

今回の売り出しで利益を上げたことは、ゴールドマンのブランクフ ァイン最高経営責任者(CEO)のビジネスモデルだけでなく、同社の 信用回復への取り組みを脅かしていた2011年1月の取引の正当性の立証 にも寄与するとみられる。米当局は現在、連邦預金保証を受けている銀 行が自己資金で高リスク投資を行うことを禁止するルールを策定してい る。

ゴールドマンは2011年、フェイスブックの未公開株を1カ所にまと め富裕層の顧客に割り当てるために特別目的事業体(SPV)を設立し た。これにより、出資者が500以上の企業に財務情報開示を義務付ける 米証券取引委員会(SEC)の規定の対象外となった。

ゴールドマンが投資家向け文書で、顧客への事前通知なしにフェイ スブック株を売却ないしヘッジする可能性があると説明したことが明ら かになり、顧客に助言すると同時に自己勘定取引を行う同社のビジネス モデルに潜在的な利益相反の可能性があることが明確になった。同社は その後、「メディアの過熱報道」で、私募証券の販売を制限するSEC の規定に抵触する恐れがあるとして、国内投資家への割り当てを中止し た。

グライムズ(マサチューセッツ州ウエストボロー)のアナリスト、 ベンジャミン・ウォレス氏は、「政府が預金保証する銀行が取るべきリ スクとはどのようなものだろうか。仮にフェイスブックが崩壊していた らどうなるだろうか」とした上で、「今回は結果が良かっただけだ」と 指摘した。

追加売り出しも

フェイスブックの届け出によると、ゴールドマンとそのファンド は、フェイスブック株の需要が十分強いとIPO主幹事会社が判断した 場合、430万株を追加で売り出す可能性がある。

ハイテク企業としては過去最大規模の今回のIPOで、フェイスブ ックの時価総額は1040億ドル以上となる。これはゴールドマンが11年1 月に米国以外の顧客にフェイスブック未公開株を販売した際の企業価値 (500億ドル)の2倍余りとなった。ゴールドマンと、ラーナン・アガ ス氏が運営するヘッジファンド、ゴールドマン・サックス・インベスト メント・パートナーズはフェイスブック未公開株を4億5000万ドル相当 購入した。

原題:Goldman Sachs Reaps $1.09 Billion by Selling in Facebook IPO(抜粋)

--取材協力:Lee Spears、Douglas Macmillan、Zijing Wu.

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