日本株ことし最大の下げ、スペインや米統計懸念-11年ぶり7週続落

東京株式相場は大幅反落し、日経 平均株価、TOPIXともことし最大の下落となった。ギリシャ情勢 の混乱が波及し、スペインの債務懸念が高まったほか、米国経済統計 の低調でリスク資産圧縮の動きが鮮明化した。対ドル、対ユーロでの 円高も警戒され、輸出や金融を中心に東証1部33業種は全て安い。

TOPIXの終値は前日比21.62ポイント(2.9%)安の725.54、 日経平均株価は同265円28銭(3%)安の8611円31銭。両指数は週 間で米同時多発テロ前後の2001年9月以来、約11年ぶりに7週連続 で下げた。

三菱UFJ投信株式運用部の内田浩二チーファンドマネジャーは、 ギリシャがユーロ圏から離脱し、金融システム不安につながるという 「最悪のシナリオを想定して投資家は動いている」と指摘。海外投資 家が資金を日本株から撤退する動きが加速しており、「国内機関投資家 も海外勢が戻ってくるのを待っている。この状況で買う投資家はいな いだろう」と話していた。

17日のスペイン国債の入札では、2015年7月償還債の平均落札利 回りが4.88%と2週間前の前回入札時の4.037%から上昇。流通市場 では、同国10年債利回りが一時6.38%と昨年11月下旬以来の高水準 に達し、ギリシャなどが救済受け入れを余儀なくされた7%に近づい ている。また、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービ スは同日、不良債権増加や政府の信用力低下などを理由に、サンタン デール銀行などスペインの銀行16行を格下げした。

米国では、フィラデルフィア連銀が17日に発表した5月の製造業 景況指数はマイナス5.8と、前月の8.5から低下し昨年9月以来の最 低水準となった。民間調査機関のコンファレンス・ボードが公表した 4月の米景気先行指標総合指数は前月比で0.1%低下と、ブルームバ ーグがまとめたエコノミスト予想の中央値(0.1%上昇)から下振れ。 大和証券投資情報部の高橋卓也副部長は、「米経済指標の弱い内容は想 定外」と受け止めていた。

円買い強まる、長期金利9年ぶり低水準

逃避目的の円買いが加速した前日の海外市場の流れから、きょう の東京外国為替市場のユーロ・円相場は1ユーロ=100円台前半、ド ル・円相場は1ドル=79円台前半と前日の東京株式市場終了時の102 円台前半、80円台前半から円高が加速。また、債券市場へ資金が流れ、 日本の10年国債利回りは一時0.815%と03年7月以来、約9年ぶり の低水準を付けた。

株式投資を敬遠する売りが幅広く出て、33業種では証券・商品先 物取引、海運、不動産、鉄鋼、機械、非鉄金属、保険、電機、輸送用 機器、卸売、ガラス・土石製品、銀行などが下落率上位。東証1部の 下落銘柄数は1443に達し、上昇は186にとどまった。

個別銘柄では、コマツと日立建機が急落。米キャタピラーの2- 4月の建設・鉱山機械の世界小売販売は前年同期比12%増と、1-3 月の18%増から伸びが鈍化し、事業環境の厳しさを警戒する売りが強 まった。トクヤマも大幅安。ポリシリコン価格の一段低下が想定され るとし、クレディ・スイス証券では目標株価を引き下げた。東邦チタ ニウム、大阪チタニウムテクノロジーズなどチタン関連株も安い。

東証1部の売買高は概算で20億5374万株、売買代金は1兆2188 億円。国内新興市場では、ジャスダック指数が前日比1%安の49.65、 東証マザーズ指数が同3.3%安の318.11と反落した。

-- Editor:Shintaro Inkyo

参考画面: 記事についての記者への問い合わせ先: 東京 岩本正明 Masaaki Iwamoto +81-3-3201-8343  miwamoto4@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net 香港 Nick Gentle +852-2977-6545 ngentle2@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE