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5月17日の米国マーケットサマリー:株続落、原油が6カ月ぶり安値

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2699   1.2716
ドル/円             79.24    80.33
ユーロ/円          100.63   102.15


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       12,442.57     -155.98   -1.2%
S&P500種           1,304.86     -19.94    -1.5%
ナスダック総合指数    2,813.69     -60.35    -2.1%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .29%        +.01
米国債10年物     1.70%       -.06
米国債30年物     2.80%       -.10


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,574.90    +38.30   +2.49%
原油先物         (ドル/バレル)   92.51      -.30     -.32%

◎外国為替市場

17日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが続落。スペインの入 札では発行額が目標上限にほぼ届いたものの借り入れコストが上昇、ユ ーロ圏内の金融危機がギリシャから波及しているとの懸念が強まった。

ユーロは主要通貨の大半に対し軟調に推移。格付け会社フィッチ・ レーティングスはギリシャの信用格付けを「CCC」と、従来の「B -」から1段階引き下げたと電子メールで発表した。ユーロ圏に残留で きないリスクが高まっていることを理由に挙げた。

円は対ドルで上げ幅を拡大。米国の新規失業保険申請件数が前週か ら変化せず、フィラデルフィア連銀管轄地区の製造業活動は5月に縮小 に転じた。

バークレイズの通貨ストラテジスト、アループ・チャタジー氏(ニ ューヨーク在勤)は、「政治面で欧州の今後には多くの不透明感があ る。投資家はその不透明感を取引している。つまりリスクの高い資産価 格が下落することを意味する」と述べ、「米国の景気には強弱混在の兆 候が見られることから、ドル・円相場にはやや向かい風となっている」 と続けた。

ニューヨーク時間午後3時25分現在、ユーロは対ドルで0.1%安の 1ユーロ=1.2702ドル。一時は1.2667ドルと、1月17日以来の低水準に 下げた。ユーロは対円では1.4%安の1ユーロ=100円73銭。一時は100 円56銭と、2月7日以来の安値に下げた。円は対ドルで1.3%上昇して 1ドル=79円30銭。79円14銭と2月17日以来の高値まで上昇する場面も あった。

◎米国株式市場

米株式相場は5日続落。S&P500種株価指数は1月以来の安値を つけた。経済指標への失望感から売りが続いた。スペインの銀行が格下 げされるとの懸念が強まっていることも悪材料。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比1.5%安の1304.86。ダウ工業株30種平均は156.06ドル (1.2%)安の12442.49ドル。

ハバーフォード・トラスト(ペンシルベニア州)の調査ディレクタ ー、ティム・ホイル氏は「投資家はリスク回避に動いている」と指摘。 「この日は経済指標が重しとなり、欧州のドミノ現象に対する懸念もあ る。ギリシャのユーロ圏離脱だけではなく、ポルトガルやスペイン、イ タリアがどうなるかが問題だ」と述べた。

S&P500種の過去5日間の下落率は3.9%となった。格付け会社ム ーディーズ・インベスターズ・サービスは、スペインの銀行の信用格付 けを17日に引き下げる見通しだ。事情に詳しい関係者2人が明らかにし た。格付け会社フィッチ・レーティングスはギリシャの信用格付けを 「CCC」と、従来の「B-」から1段階引き下げたと発表した。総選 挙後に安定政権が樹立されず、ユーロ圏に残留できないリスクが高まっ ていることを理由に挙げた。

◎米国債市場

米国債市場では、10年債利回りが昨年9月に付けた過去最低に近づ いた。米経済指標で景気回復の腰折れが示唆されたことが手掛かり。ま た、欧州債務危機深刻化への懸念から安全資産を求める動きも続いた。

10年債利回りは一時1.7022%に低下。これは、9月23日に1.67%を 付けて以来最も低い水準。米格付け会社ムーディーズ・インベスター ズ・サービスは、スペインの銀行の信用格付けを引き下げる可能性があ る。一方スペイン政府は、同国の銀行バンキアで大量の預金が引き出さ れた事実はないと説明した。米財務省はこの日、10年物インフレ連動債 (TIPS)の入札(発行額130億ドル、銘柄統合)を実施。最高落札 利回りは、過去最低のマイナス利回りとなった。

パイオニア・インベストメンツのバイスプレジデント、リチャー ド・シュランガー氏(ボストン在勤)は、「欧州発のニュースは切迫度 を増し続けている。今朝発表の米経済指標も一部は期待外れな内容だっ た」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後2時48分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の1.70%。同年債(表面利率1.75%、2022年5月 償還)価格は1/2上げて100 13/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は大幅反発。上げ幅は昨年10月以来の最大 となった。前日まで4営業日続落していたことや、米金融当局が追加の 刺激措置を発表するとの観測から、買いが膨らんだ。

金は過去4日間に3.7%下落。ギリシャが再選挙に突入すること で、同国がユーロ圏を離脱するとの懸念が高まった。この日発表された 5月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数はマイナス5.8と、縮小 に転じた。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査の予 想中央値は10だった。

アーチャー・フィナンシャル・サービシズの市場ストラテジスト、 アダム・クロフェンシュタイン氏(シカゴ在勤)は電話インタビュー で、「金はここのところ急激に値下がりしていたため、再び買いが入っ ている」と指摘。「軟調な米指標を受けて当局が何らかの緩和措置を検 討しているとの観測が強まっており、それも金にとって好ましい。いか なる緩和措置でもインフレ圧力になるからだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6 月限は前日比2.5%高の1オンス=1574.90ドルで終了。中心限月として は昨年10月25日以来の大幅上昇となった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続落。6カ月ぶりの安値となった。ス ペインの銀行が格下げされるとの観測や米国の製造業指標が予想を下回 ったことを背景に、経済成長や燃料需要が落ち込むとの懸念が強まっ た。

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスはスペインの 銀行を格下げする方針だと、事情に詳しい関係者2人が明らかにした。 米フィラデルフィア連銀製造業景況指数は縮小に転じた。シーウェイ・ パイプラインの輸送方向逆転に向けた準備作業が完了したことを受け て、原油は一時上昇する場面もあった。

プレステージ・エコノミクス(テキサス州オースティン)のジェイ ソン・シェンカー社長は、「軟調な経済指標や欧州懸念が株価の重しに なっており、原油もつられて下げている」と指摘。「欧州をめぐる懸念 の高まりや期待外れの米指標がここ2週間くらい材料となっている」と 述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前日 比25セント(0.27%)安の1バレル=92.56ドルで終了。終値としては 昨年11月2日以来の安値となった。年初からは6.3%値下がりしてい る。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212- 617-3007

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 楽山 麻理子 Mariko Rakuyama +1-212-617-4903 mrakuyama@bloomberg.net Editor:Akiko Nishimae 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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