スペイン入札でコスト上昇、懲罰的水準か-発行額は目標届く

スペインが17日実施した国債入札 は、発行額が目標上限にほぼ届いたものの、借り入れコストが上昇し た。流通市場では同国の10年債利回りが、ギリシャやポルトガルなどが 救済要請に追い込まれた危険水域に近づいた。

スペインはこの日の入札で計24億9000万ユーロ(約2540億円)相当 を発行。2015年7月償還債の平均落札利回りは4.876%と、2週間前に 実施された前回入札の4.037%から上昇した。流通市場では、10年債利 回りが入札実施後に6.323%まで下げたものの、ギリシャとアイルラン ド、ポルトガルが救済受け入れを余儀なくされた7%に近い水準にとど まっている。

スピロ・ソブリン・ストラテジー(ロンドン)のマネジングディレ クター、ニコラス・スピロ氏は「スペインは懲罰的な金利水準で国債を 発行している」と述べ、「ユーロ圏で大胆かつ断固たる措置が講じられ ない限り、スペインに対するセンチメントはさらに悪化するだろう」と 語った。

ラホイ首相は16日、スペインが市場から借り入れできなくなる「深 刻なリスク」に直面していると述べ、欧州の機関に支援を呼び掛けた。 外国人投資家によるスペイン国債の保有は2003年以来の低水準に落ち込 んでおり、同国の銀行が欧州中央銀行(ECB)からの緊急融資に助け られ買い手不足を補っている。

次の段階

ハーメス・ファンド・マネジメント(ロンドン)のチーフエコノミ スト、ニール・ウィリアムズ氏は「スペインが将来的にユーロ圏最大の 惨事となる可能性はある」とし、「スペインの根本的な競争力が急速か つ持続的に改善しなければ、ユーロ圏の次回救済策は投資家の視野に現 在入っている債務国以外まで対象を広げる必要が生じるだろう」と分析 した。

この日の入札を前に、スペインは既に今年の中長期債発行計画 の53%を実施済み。入札での平均落札利回りは、15年1月償還債 が4.375%、16年4月償還債は5.106%となった。

スペイン財務省によると、外国人投資家の同国債保有は3月末時点 で2196億ユーロ(全体の37.5%)と、昨年末の2814億ユーロ(同50%) から減少した。

原題:Rajoy Auction Yields Jump as Spain’s Funding Ability Challenged(抜粋)

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