イランからの原油荷積みに支障の可能性-資産凍結の余波

三菱UFJフィナンシャル・グル ープ傘下の三菱東京UFJ銀行の口座にあるイラン政府・中央銀行の資 産(26億ドル相当)が凍結されたことで、イランの日本向け原油の荷積 みに支障が出る可能性が強まっている。複数の石油元売り関係者が匿名 を条件に明らかにした。

日本のイラン原油輸入をめぐる決済は三菱東京UFJ銀が一手に取 り扱っている。イラン国営石油会社は三菱東京UFJ銀に代わる決済手 段が見つかるまで、日本向け原油の荷積みを停止する可能性があるとい う。

欧州連合(EU)は7月1日から対イラン経済制裁が本格的に始ま るが、それを前に日本のイラン原油輸入に新たな課題が浮上した。三菱 東京UFJ銀の広報担当の高阪朋宏氏によると、米ニューヨーク地裁が イランの資産を凍結する指示を同行に対し出した。1983年にレバノンで 起きたテロ事件の証拠調べに関連し、同行が管理するイラン政府の資産 総額の開示と資産凍結を指示する内容で、これを受け入れた。

三菱東京UFJ銀の広報担当、松本真也氏によると、同行は16日、 地裁の指示が日本国内の口座に影響する可能性があることを不服とし て、地裁に異議を申し立てた。

政府関係者によると、経済産業省が財務省などの省庁とイランの原 油輸入を継続するために今後の対応を協議中。

--取材協力:Shigeru Sato、Ramsey Al-Rikabi、淡路毅、谷口崇子. Editors: 淡路毅, 小坂紀彦

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