【個別銘柄】東芝急伸、シャープや不動産、海運高い、東洋水は下落

きょうの日本株市場で、株価変動 材料があった銘柄の終値は以下の通り。

東芝(6502):前日比5.6%高の322円。午後2時前に明らかにな った2015年3月期までの事業計画を受け、上昇基調が強まった。計画 最終年度の連結営業利益は4500億円(12年3月期は2066億円)、売 上高は7兆8000億円(同6兆1003億円)を想定。新興国での売り上 げ増や半導体事業の収益回復などを見込む。これに先立ち、テレビの 国内生産を停止、海外拠点に集約したことも分かり、採算改善期待も 株価を押し上げた。

シャープ(6753):5.7%高の391円。米ウォールストリート・ジ ャーナル電子版は16日、アップルが次世代iPhoneの画面を従来 の3.5型から4型以上にする方向と報道。日立製作所(6501)、シャー プ、ジャパンディスプレイ(ソニーと東芝の合弁事業)にパネルを発 注したと伝え、今後の需要増と収益貢献を見込む買いが終日優勢だっ た。日立株も3.2%高の490円。

昭和電工(4004):4.8%高の176円。水酸化アルミニウムなどの 販売価格引き上げを決定した、と16日に発表。原燃料費の高止まりと いったコスト上昇を、生産効率化などで吸収するのは困難と判断した。 価格転嫁による採算好転が見込まれた。

不動産株:三菱地所(8802)が2.4%高の1264円、三井不動産(8801) が1.3%高の1279円、分譲マンション大手の大京(8840)は9.4%高 の175円と急伸。不動産経済研究所が午後1時に発表した4月の首都 圏マンション発売戸数は、前年同月比82%増の4211戸と2カ月ぶり に増加、月間契約率も81.8%(3月は79.2%)に上昇した。マンショ ン市況の改善が好感された。

海運株:商船三井(9104)が4.2%高の274円、日本郵船(9101) が5%高の210円など。東証1部33業種で上昇率2位だった。ドイツ 証券では16日付の海運週次情報で、5月時点の世界のコンテナ船隻数 が5113隻と、2年5カ月ぶりに前月比で減少したと指摘。4月中に 15隻が新規竣工したが、スクラップが16隻に上ったためと解説した。 今後船舶需給が締まり、昨年末から上昇に転じたスポット運賃の支援 材料になるとみられた。

電力株:関西電力(9503)が0.7%安の1079円、北海道電力(9509) が1%安の1006円など。格付投資情報センター(R&I)は16日、 原子力発電所の再稼働の遅れを理由に、関西電や北海電など電力会社 7社とJパワー(9513)の発行体格付けを引き下げた。

メルコホールディングス(6676):6.8%高の1834円。16日の取 引終了後に決算を発表、13年3月期の連結営業利益は前期比22%増の 80 億円と、39%減益と低調だった12年3月期からの回復を見込む。 前期は、主力のストレージ事業が主要部品の調達難で減収、ネットワ ーク事業ではスマートフォンでの無線LANの利用提案を進め、製品 販売台数は伸びたが、単価下落の影響を受けた。野村証券では、投資 判断「買い」を継続。価格競争の緩和やタイ洪水の影響剥落などで、 今後の業績モメンタムは回復していくとみる。

ニチイ学館(9792):5%安の839円。大和証券は16日、投資判 断を従来の「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」、目標株価を 1240円から820円に下げた。会社側の13年3月期の連結営業利益計 画114億円(前期比2.3%減)は、同証予想の130億円を下回り、英 会話講座の新業態で22億円の営業赤字を想定しているもようと分析。 同事業に多額の費用を投じる計画はネガティブサプライズ、とした。

クレディセゾン(8253):3.9%高の1658円。13年3月期の連結 純利益は前期比3.1倍の290億円の見通しと16日に発表。ブルームバ ーグ・データにあるアナリスト8人の事前予想の平均は286億円。バ ークレイズ・キャピタル証券は、順当な決算として投資判断「オーバ ーウエート」、目標株価1950円を継続。クレディ・スイス証券では、 利益に貢献する子会社は持ち分法対象の合弁カード会社群が中心で、 カード事業が上振れるなら利益にもアップサイドが期待できるとした。

イオンクレジットサービス(8570):2.4%高の1321円。野村証券 は16日、目標株価を1140円から1300円に上げた。投資判断は「中立」 を継続。同証では、単体の資金調達コスト低下や貸倒関連費用の引き 下げなどにより、今期以降の営業利益予想を増額。13年2月期の連結 営業利益予想は従来の235億円から274億円、来期は267億円から313 億円に変更した。会社側の今期営業益計画は前期比17%増の285億円。

東洋水産(2875):2.2%安の1978円。JPモルガン証券は16日、 投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に下げた。北米での大 型設備投資で業績の踊り場状況が続くとし、その間は株主還元策の充 実が見込みにくいとの認識を示した。

大成建設(1801):2.7%高の190円。三菱UFJモルガン・スタ ンレー証券は16日、投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」、 目標株価を230円から250円に上げた。大手ゼネコンの中で最も高い 収益水準と評価。同証では、会社側の今期業績予想はマージン組み立 てが保守的とし、連結営業利益で440億円と会社計画の410億円を上 回る水準を見込む。

アルプス電気(6770):5.3%高の658円。JPモルガン証券は16 日、投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目標株価を630 円から880円に引き上げた。想定以上のペースでスマートフォンビジ ネスが拡大している点を評価。利益の本格上昇は下期以降とみるが、 株価調整で投資妙味が増したと判断した。新目標株価は13年度の予想 PERで11.2倍水準。

メガネトップ(7541):5%高の820円。野村証券は16日、投資 判断「買い」、目標株価1300円を継続した。PB商品や既存店の強化、 出店を続けており、今後も着実な業績拡大が見込まれるとあらためて 評価。目標株価は加重平均資本コスト(WACC)7.2%、永久成長率 ゼロ%としたディスカウントキャッシュフロー(DCF)法で算出、 予想PERで見ると13年3月期ベースで10倍に当たる。

三井住友フィナンシャルグループ(8316):2.2%高の2393円。C LSAアジアパシフィック・マーケッツでは、投資判断を「アウトパ フォーム」から「買い」、目標株価を2600円から3190円に引き上げた。 アナリストのブライアン・ウォーターハウス氏はメガバンク株につい て、年初の水準に下落したため、3月半ばに比べ投資妙味が大いに増 している、と16日付の英文リポートで指摘。同証が推奨するメガバン ク株は、今秋に上昇することがほぼ確実とした。

イオン(8267):1.1%安の966円。シティグループ証券では、今 期のセグメント別営業利益はディベロッパー、専門店が計画を上振れ るものの、主力のGMSは計画未達を見込んだ。今期営業利益予想を 2115億円から2106億円に、14年2月期を2223億円から2165億円に、 15年2月期を2321億円から2232億円にそれぞれ減額。併せて、目標 株価を1140円から1020円に変更、投資判断は「中立」を継続した。

ペガサスミシン製造(6262):11%高の177円。発行済み株式数の

3.05%に相当する70万株(金額1億1200万円)を上限に自社株取得 を行うと16日に発表。きょう午前9時15分に公表した自己株式立会 外買付取引(ToSTNeT-3)での取得結果は、上限の92%に当たる64万 4500株だった。

ティーガイア(3738):2.2%高の13万9400円。発行済み株式数 の5.27%に当たる2万7000株(金額36億8280万円)を上限に自社 株取得を行うと16日に発表。きょう午前11時に公表した自己株式立 会外買付取引(ToSTNeT-3)での取得結果は2万6985株だった。同社 は今回取得した自社株を31日付で消却する。

イーター電機工業(6891):46%高の83円で、大証ジャスダック 市場の売買高、上昇率でトップ。16日の取引終了後に決算を発表、13 年3月期の連結営業利益は前期比16%増の3億2000万円と、5.3%増 益だった12年3月期からの続伸を計画した。収益柱の電源機器関連を 中心に、上期は受注、売り上げ面で低調推移を見込むが、販売を開始 している新製品効果が下期に発現するとみる。

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