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三菱UFJ:イランの決済を凍結、米地裁指示で-原油取引に影響も

三菱UFJフィナンシャル・グルー プ傘下の三菱東京UFJ銀行が、同行口座にあるイラン政府・中銀の資 産(26億ドル相当)を凍結したことが17日明らかになった。テロ事件の 裁判に関連したニューヨーク地裁の指示を受けて決定した。同行は現 在、対イラン政府・中銀決済を全面停止している。

三菱東京UFJ銀の広報担当の高阪朋宏氏によると、ニューヨーク 地裁から5月上旬に指示書が届いた。1983年にレバノンで起きたテロ事 件の証拠調べに関連し、同行が管理するイラン政府の資産総額の開示と 資産凍結を指示する内容で、これを受け入れた。現在、当局や関連省庁 と今後の対応を協議しているという。

財務省の発表資料によると、2011年のイランとの貿易総額1兆1635 億円のうち、9割近い1兆274億円を原油などの輸入が占める。原油取 引関連では、出光興産、三菱商事などが三菱東京UFJ銀をメーンバン クとしており、今後の原油調達に影響が出る可能性が出てきた。

藤村修官房長官は、17日の会見で、「三菱東京UFJ銀が米地裁か ら命令を受けたことは承知している」とし、イランとの取引に関しては 「わが国への原油の安定供給や正当な貿易取引に支障をきたさぬよう政 府一丸となって適切に対応したい」と述べた。

全国銀行協会の佐藤康博会長(みずほフィナンシャルグループ社 長)は同日の定例会見で、同様の指示書はみずほには届いていないとし た上で「日本の原油輸入量の10%以上をイランに依存しており、決済が できないということは金融界というよりエネルギー政策に関わる重要な 問題だ」との懸念を表明。みずほなど他行が決済を代行する可能性につ いては「答える材料がない」とし、当局の協議の行方を見守る意向を示 した。

三菱UFJの対イラン決済停止は、同日付の毎日新聞が先に報じて いた。

--取材協力 広川高史:. Editors: 平野和, 崎浜秀磨

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