米高級品ブランドはブラジルを目指す-コーチなどの出店相次ぐ

ブラジル人はこれまで、コーチのバ ッグやティファニーのダイヤモンドを手に入れたい場合は航空機に乗り ニューヨークやマイアミを目指した。今では米国の高級品メーカーの方 がブラジルにやって来ている。

米高級ハンドバッグメーカー最大手のコーチは先月、サンパウロで 南米初となる店舗を開店。2店目も準備中で、さらに最大10店舗の出店 を計画している。世界2位の高級宝飾品メーカー、ティファニーは既存 の3店舗を2倍に増やす予定で、主要都市であるサンパウロ以外の都市 にも進出。アパレルメーカー、リズ・クレイボーン傘下のケイト・スペ ードやジューシークチュール、トリーバーチなどのブランドも出店して いる。

スタイフェル・ニコラウス(ボルティモア)のアナリスト、デービ ッド・シック氏は「ある国で富が築かれると、市場を調査し出店しても 大丈夫だと判断するまでに若干時間がかかる」と指摘。「ブラジルがま さにそのケースであり、重要な国だ。高級品業界ではそう考えられてい る」と語る。

米コンサルタント会社ベインによると、ブラジルでの昨年の高級品 売上高は20%増加し23億ユーロ(現在のレートで約2400億円)に達し た。サンパウロのコンサルタント会社MCFコンスルトリア・エ・コニ ェシメントのカルロス・フェレイリニャ社長によれば、ブラジルでの高 級品ブランドメーカーによる投資も約20%増え8億5800万ドル(約690 億円)となった。高級品市場は米国では緩やかなペースで推移し、欧州 の一部では鈍化、中国でも売上高の伸びが軟化しており、ブラジルの堅 調さはこれらの地域とは対照的だ。

ブラジル中央銀行は3月に、同国の今年の経済成長率が3.5%と、 昨年の2.7%から加速するとの見通しを示した。米州では過去30年で最 大規模の油田が相次いで発見されたほか、2014年にはサッカーワールド カップ(W杯)、16年には夏季五輪の開催が予定されており、雇用創出 につながっている。

ルイ・ヴィトンやカルティエなど欧州の高級品ブランドは既に長期 にわたってブラジルで商品を販売している。毎年ブラジル人観光客 約100万人が米国を訪れ高級品店で多額の買い物をしていることから、 ティファニーやコーチもブラジルの潜在性に気付いた。

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